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リベンジマッチ〜お墓掃除という名の仁義なき戦い〜

今日は快晴。
お盆も近い。
ということで今日は朝一でお墓掃除に行ってきました。


このお墓掃除…
私にとってはトラウマを克服するいわば戦いのようなものなのです…


時は遡り昨年…

あ…ありのまま去年起こったことを話すぜ!
「黒光りした何かが目の前を通ったと思ったら 痛みで失神しかけた」
な…何を言ってるのかわからねーと思うが
俺も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…トンボだとかハエだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


昨年の夏、毎年恒例のお墓掃除を妻と父とで馳せ参じました。


お墓は山に囲まれた場所にあり、視界いっぱいに広がるたくさんのお墓の中で一際高い場所に当家のお墓はあります。
当家のお墓だけで数多くの墓石がありまして、中には私の身長よりも高いお墓もあります。
一番てっぺんにあるお墓はすぐ後ろに木々が生い茂り、定期的に剪定してあげないと墓石に枝葉がかかってしまうのです。


毎年のことなので、手慣れた手つきで剪定バサミを持って枝葉を切り落としていきました。
これが悲劇の始まりだとは気づかずに…


その日は超絶猛暑ということもあり、早く終わらせないと熱中症になるな…という一心でばっさばっさと切りまくってました。




すると突然、肩のあたりに激痛が走ります。

「痛っ!!」

気づいたときには時すでに遅し。
私の毛根も時すでに遅し。





蜂さんですね。


知らず知らずの内に蜂さんの巣が近くにあることに気づかず枝葉を切ってしまっていたんでしょう。
大量の蜂さんが私の周りを包囲してました。


近くには愛しの妻。
妻はいち早く察知し、頭を抱えてその場でうずくまっていました。
近くにはヨボヨボの父。
父は「ひええっ」というヨボヨボ声を出しながらその場で直立不動でした。


可愛い可愛い妻と、蜂さんに刺されたらひとたまりもない父の所に、「蜂さんが行ってしまう!」ととっさに考えた私は本能の赴くままにダッシュしました。
これがいけない。
当然蜂さんは私をぶっ刺しながらどこまでも追ってきます。


「痛いっ!痛いっ!!痛いっ!!!」


と叫びながら疾走する私を遠巻きに見つめながら妻は、「あっ、旦那さん死んだ」と思って泣きじゃくっていたそうです。


なんとか刺されながらも水場まで辿り着き全身に水をかけて事なきを得ました。


全身からあまり経験したこのない痛みが走り、すぐに父がかけより病院に連れて行ってもらうことになりました。


「内科か?!神経か?!外科?!どこや?!」と叫ぶ父。
「内科でいいやろ」痛みに堪えながら答える私。
「どこのお医者さんがいい?!」パニックになりながら聞く父。
「どこでもええわ!!」叫ぶ私。


お医者さんについてすぐにあんまり見た事ない太さのお注射をしてもらいました。


家に戻り、妻に刺された箇所の数を数えてもらったところ、16箇所刺されてました。
真っ赤に腫れ上がり、刺された箇所は文字通り穴が空いていました。
写真に撮ってもらいましたけど、グロすぎてやばかったです。


父曰く、「あれはキイロスズメバチだったと思う」とのことです。
私はパニクってましたので、もはやわかんなかったです。
山間に住む生き物は巨大化します。蚊もそうですね。
あの時刺してきた蜂さんもめっちゃでかかったことは憶えてます。



時は戻り現在。
昨年、そんなことがあったもんですからそれ以来蜂さんが怖くて怖くて…
ぶーんという音を聞くたびに「ひいい!」と失禁しながら叫んでました。


今年もお盆が近づき、「お墓掃除しないとな」と思い、因縁の場所に今日馳せ参じたというわけです。


殺虫剤を用意し、服装は黒以外でいざ出陣。


蜂さんは生きるため、巣を守るためで何も悪くないんですが、心を鬼にして殺虫剤を吹いてから剪定しました。


順調に切り進めてましたが、耳元に「ぶううううーーん!!」という音が聞こえました。
襲われました。


今回は父が殺虫剤を片手に準備してくれていたので盛大に私に吹きかけました。


アブでした。


なんで俺ばっかり襲われるんやろ…
シャツは白、ズボンはグレー、パンツは黒…なんでやろ。


帽子が黒でした。
黒い物に寄ってくるっていうのは本当なんですね。


かくして何とかトラウマを乗り越えてお墓掃除という名のリベンジマッチを戦ってきました。

まだ蜂さんは怖いですが、少しだけマシになったような気もします。

みなさんもお墓掃除、お墓参り行かれることがありましたら万全の体制で臨むことをおすすめします。

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