《絵本レビュー》キツネと星
こんばんわ。
すっかり朝晩、肌寒くなってきましたね。
もう、どんぐり拾いが出来るんじゃないかと思うくらい、落ちてますよ!
さぁ、今日もいってみましょう。
レビューする絵本は【キツネと星】です。
作者は、グラフィックデザイナーでもあるコラリー・ビックフォード=スミスさん。
訳は、スミス幸子さん。
初版は、2017年12月です。
《ストーリーについて》
大きな森の奥深く、木や草の陰に隠れるように、1匹のキツネが住んでました。
怖がりのキツネですが、夜はちっとも怖くないのです。
そうです、星が一つ暗闇があると、いつも照らしてくれました。
星とキツネは、友達でした。
ところがある夜、星がみつからなくなっていました。
キツネは落ち込んでいくんですが...
さらならから始まる、キツネと星の成長物語です。
《10コの好きなところ》
① 贈り物にぴったりな、布貼り装丁がたまらない。
②絵と文のレイアウトが独特。まるで、文が主役かのように配置されている。
③色彩も、すごくおしゃれで、どのページを切り取っても素敵だし色数も少ない。
④絵がグラフィックデザイナーっぽい。細かくて、規則的。
⑤文がない、キツネの目の中に星がうつりこんでいるページがあって、2人の仲の良さが伝わる。
⑥星が見つからなくなってからのページのデザイントーンがしばらく暗くてキツネの心情があらわれている。
⑦そんな中でも、お腹は減ってこがね虫を食すところ。生きてたらそうなる。
⑧いろんな知り合いに、星の事を聞いている一生懸命さが文面から伝わる。
⑨ハラハラ落ちる葉っぱが一役かってくる。
⑩最後は、たくさんの星に囲まれて、ハッピーエンド。
《読み聞かせをしてみて》
娘たち(7.4)は、キツネが好きなんですけど、静かにキツネの行く末を見守って聞いてましたね。
この本って、すごいシンプルで事細かく描かれてはいないので、想像力が大事なんです。(ページ数は割と多いです)
1ページ1ページが、絵画のように美しく、うっとりしながら読み聞かせをしました。
《おしまいの言葉》
キツネとたった一つの星の2人の関係性って、とっても相思相愛で素敵なんですよね。
確かに、その星がいなくなったら立ち直れませんよね(笑)
そりゃ、キツネに共感しますよ(^^)
何でもそうですが、失うものがなくなった人って強いですよね。
生き物っていうのは、そうなのかもしれません。生きていかなきゃいけないんですよね。
そして、そうやって新たな発見がある。
でも、絵本の良いところって....
ハッピーエンドなんですっ!
キツネも星も離れてはないのですよ(^^)
☆彡
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