《絵本レビュー》おつかい
12月になったら、これもまたレビューしようと思っているんですが、素敵な絵本を見つけましてねっ。
なんと、今年の9月に復刊したみたいで!初版は、1983年ですって。
って、私が生まれる前やないかっ。
早速購入して読んでみると、秒でファンになってしまい、他の作品も読みたくなりまして、早速図書館へと漁りに行ってきました。
4冊ほどありましたので、今回からのレビューは独断と偏見で〝さとうわきこ先生まつり〟にしようと思います。
今日は、その中の一冊【 おつかい 】の絵本レビューをしたいと思います。
パチパチパチ。
〔作〕さとうわきこ
〔絵〕さとうわきこ
〔発行所〕 福音館書店
〔初版〕1993年5月
《ストーリーについて》
ある日、女の子は〝おつかい〟を頼まれました。
女の子は、雨が降っているからとか足がぬれちゃうからなどと言って、おつかいに行きたがりません。
周りにいるネコもネズミも女の子をサポートしようと傘を持ってきてくれたり長靴を、せっせと持ってきてくれたりします。
だけれども、女の子はあれやこれやと理屈をコネコネ。さてさて、女の子は最終的に〝おかいもの〟にいくのかなぁ?
〝おつかい〟を頼む人
〝おつかい〟を嫌がる女の子
〝おつかい〟をサポートする動物
が織りなすオチ付きの〝おつかい劇場〟の開幕です。
《10コの視点》
【キャラクター】
・おつかいを頼む人
・女の子
・ネコ
・ネズミ
【舞台】
・家
【構成】
雨の中、女の子がおつかいを頼まれる。
↓
雨が降ってるから、足が濡れちゃうからとあれやこれや理屈をこねて、女の子はおつかいに行きたがらない。
↓
いろんな雨対策を、ネコやネズミにサポートしてもらいながらフル装備で、ようやく外に出る。
↓
その間に、雨が上がり晴れる。
【文】
おつかいを何回も頼む人と、おつかいに行きたくなく言い訳ばかりする女の子の掛け合いが面白いし、感情まで共感できる。
物語の後半には、おつかいを頼む人が痺れを切らして女の子に「はやくいきなさい」と強めに言っているページは吹いた。
【絵】
その掛け合いの中で、せっせと女の子のために、雨具を持ってくるネコとネズミの献身的な様が愛しいし、一緒になって怒られているように感じているところもダブルで愛しい。
ネコとネズミなんて犬猿の仲なのに仲良しなのはきっと、女の子のことが好きだからなんでしょうな。
その女の子(推定3歳)も終始ペロペロキンディを持っているところも可愛い。
【ハッピーエンド】
準備が整って、いざ!おつかいへ!と外に出たら晴れてて。
女の子たちは、すぐ遊びに切り替えながらのハッピーエンド。
【表表紙・裏表紙】
女の子とネコとネズミのおつかいへ行っているようなスリーショット。
【見返し】
晴れの予報を匂わせるような黄色い用紙。
【題字の文字】
フリーハンドで、何かレースのようなデザインが施されている。
《読み聞かせをしてみて》
『このこさ じゆうすぎだよ(8)』
『おつかいだけなのに うきわはいらないでしょ(10)』
『まだ、子供だからじゃない?もうほぼ、おつかいの支度が防災レベルね(母)』
おつかいを頼んだ人は、お母さんなのかな?と、そういう視点の中で読み聞かせしました。まぁ子供って、お手伝い嫌がりますよね。(笑)
《おしまいの言葉》
最近、いろんな情報収集の中でウチも娘たちにお手伝いを習慣づけしなければと思って。
娘たちの自立を考えたら、私が家事を全部することは娘たちから自立の経験を奪ってるんだなって。(もちろん色んな価値観があると思いますから、ウチの場合はってことで)
この絵本の中のお母さん?のように、風呂掃除・洗濯物とりこみ・洗濯たたみを毎日当番制でお願いしてみました。
そしたら、なんと次女が当番表をつくってくれまして。
今までは、わたしが全部しなきゃとか思ってたんですが、頼んでみるとやってくれるもんで。もちろん、お手伝いしたらゲームができるという下心もちゃーんとありますが。
それでも、私が小さい時は難癖つけながら、お手伝いから逃げてましたからね、そこと比べれば雲泥の差です。
この事実は娘たちには内緒です。
いつか、バレて責められる日がくるでしょうな。
☆彡卑怯なコボシより
今回、さとうわきこ先生のファンになってあれやこれや調べていましたところ、長野県にある絵本専門の私立美術館〝小さな絵本美術館〟を主宰されたとのこと。美術館名がまた素晴らしくいい!
わたしの、訪れたい場所の一つになりました。そうだ娘たちも連れて行きたいなっ!
その時はまた、レポートしまっす。
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