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ヴェルター あのキャンディーが生まれた街

ノルトラインヴェストファーレン州のうち、OWL(Ostwestafallen Lippe)の街について、細々と書き綴っている。

今日は新たに、OWLの6つの街について。

Halle (Westfalen) ハレ

ハレという街はドイツに2つあるので、Halle (Westfalen)について。
6月には、男子プロテニスのAPTツアートーナメントのノベンティ―/ハレ・オープンが、この街で開かれる。
2020年はコロナの影響で開催されなかったので、毎年この試合を楽しみにしている私の友達は、再開をとても喜んでいた。
2018年までは、婦人服ブランドのGerry Weber ゲリー・ウェーバーがスポンサーを務めていたため、ゲリー・ウェーバー オープンと呼ばれれており、会場もゲリー・ウェーバー スタジアムと命名されていたが、今はOWL Arenaと変更されているそうだ。
写真は、テニス好きの友達が当時試合を見に行き、送ってくれたもの。

この街には、ゲリー・ウェーバーのアウトレットがあるのだが、その隣にStorckストーク社のアウトレットも併設されている。
スト―ク社は、日本でも有名なWerther's Original/Werther's Echte ヴェルタース オリジナルのキャンディーを販売している会社だ。
日本では、森永製菓が販売権を持っているようだ。
並べられたお菓子の量に、驚いてしまった。

市街地には、木組の家が残る街並みもあり、とても美しい。

Werther ヴェルター

ヴァルターの街は、このハレの隣町。
むか~しむかし、あるところに、と書き始めると、なんだか昔話のようだが、1909年にヴェルターの街に住む菓子職人Gustav Nebel グスタフ ネーベルさんが、美味しいキャンディを作り出したのだそうだ。
ヴェルターの街にも行った事があるのだが、特にキャンディーにまつわる何かを見つける事はできなかった。
あとからインターネットで調べてみたが、ストーク社は、このヴェルターの街とは今はそれほどの繋がりを持っていないそうだ。
小さな村で生まれたキャラメル味のキャンディーは、今や100か国で販売されているそうだ。

ヴァルターの街のスーパーで、記念に買ったヴァルタースオリジナル。
レジのお姉さんが、これだけを買った私を見て、クスリと笑った。
「ドイツのどこでも買えるのは知っているんだけど、やっぱりこの街で買いたいの」と言ったら「この街で買ったものは、きっと他の街より美味しいわよ」と答えてくれた。

Steinhagen シュタインハーゲン

この街は観光地ではないのだけれど、他の街に行く途中に木組みの家並みが美しくて立ち寄った場所。
教会や建物が美しかった。

Burgholzhausen ブルクホルツハウゼン

この街には、冬の時期に特によく食べられるお菓子レープクーヘンが有名なSchulzeというお菓子屋さんがあり、何度か足を運んだ。
お店では、バケツ程の大きさの容器でクッキーやレープクーヘンが販売されている。
もちろん小さな袋でも販売しているが、レジに並ぶ人はみな、バケツを何個も買っていくので初めて行った時には本当に驚いてしまった。
カフェが併設されており、今日はどんなケーキがあるかと、行く前からソワソワする。

Ravensberg ラーベンスベルク

Burgholzhausenの近くに小さなお城があると聞き、お散歩がてらにお出かけ。

1070年ごろには、このお城の基となる建物が、すでにこの地にあったという。
お城の入り口には、ギリシャの野外ステージを思わせるような舞台の遺跡が残っており、ここは今もコンサートなどが開かれているようだ。

塔は、涙型と言われるラグビーボールのような形で、とても珍しい。
その壁の厚さは、なんと3メートルもあるということだ。
この辺りは、このような小さなお城がたくさんあるのだけれど、それだけ争いも多い事だったと推測される。
頑丈な塔を作ることは、その当時とても重要視されていたのではないかと思う。
ここは30年戦争で大きな被害を受け、一時期はここに住む人はいなくなってしまったそうだ。
更には、プロイセンの支配下で衰退に歯止めがかからなかったが、ヴェストファーレン州が保存と管理を行うようになり、修復が進められたという。

塔の中も見学ができるようだが、訪れた日にはあいにく入ることができなかった。
お城にはレストランもあり、城下を見渡しながら、外で食事をするのは気持ち良いだろう。
お城までの道も、馬が放されている野原があり、とても牧歌的な雰囲気だ。
森の小さな小道を歩いていくのだが、その塔がなかなか見えないので、いつ見えるのだろうかとドキドキする。

Herford ヘルフォルト

この街は、かつてのハンザ同盟の街。
街は非常に美しい。

ヘルフォルトも、ビーレフェルトと同じく織物の街。
手織り職人Fritken Oberdiekの像の前は、以前は小川が流れていたそうだ。

こちらの木組の家は、NRW州の中で最も古い建物で、15世紀に建てられた。

街の人気スポット、Gänsebrunnen。
ガチョウのモチーフの噴水のある広場。

木組の街並。

ドイツの小さな街には、魅力溢れる街がたくさんある。
もっともっと多くの街を訪れて、その魅力に触れたい。


その他OWLの街

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