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ポジショニングでブランド価値が変わる

日本にはトヨタを筆頭に日産、ホンダ、スバル、マツダ、スズキなど、大手自動車メーカーがたくさんあります。

海外だと米国のGM、フォード、クライスラー。特に欧州にはメルセデスベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、フィアット、アルファロメオをはじめ、ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどの高級スポーツカー専業メーカーも。

企業ブランドによって、各々の特徴があります。
トヨタなど、日本メーカーは主に全方位の量産型。メルセデスベンツやBMWは、高級ブランドに特化しています。
ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどは、高級スポーツカーしか製造販売していません。

各々に、独自のポジションに位置しています。

全方位の量産型メーカーは、移動手段としての自動車を売っています。
しかしフェラーリなどの高級スポーツカーのメーカーが売っているのは、移動手段ではありません。何故なら、移動手段としては数千万円の自動車は高価過ぎます。

では、フェラーリのオーナーはいったい何を買うのか?
フェラーリを自分で操る、所有するという「意味」を買っているのです。

自動車というカテゴリーの中で、ポジショニングによってブランド価値が全く違うものになります。それはブランド価値として、売上と利益に直結します。

特に利益。トヨタの営業利益率は約10%前後。量産メーカーとしてとても優秀ですが、これがフェラーリだと約25%前後です。

トヨタは移動手段という機能的価値を売っていますが、フェラーリは自分で操る、所有するという情緒的価値を売っています。

この差が、特にブランドの「利益」に大きな差を生みます。
機能的価値には製造原価を元にした値付けしか出来ませんが、情緒的価値には顧客にとってモノではない(目にみえない)価値の値段が付くのです。

自社のブランドが、どのポジションを目指すのか。
じっくりと、考えないといけないですね。

パッケージの力で、ブランド・コミュニケーションをデザインする村上紙器工業所


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