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超重要:私たちは、思考が健康に及ぼす大きな影響力と可能性を知らない。

これまで、健康に関する本をたくさん読み、いろんな勉強会に参加してきましたが、その著者や講師の先生の中に大病を患ってなくなる方がいらっしゃいました。

それを目の当たりにした僕の正直な気持ちは「ガンにならない食事法と言っておいて、先生がガンになってるやん。この健康方法は信用ならへんな」なんて感じていました。

そんなケースが一度ではなく、探せばいくつも出てくるので「結局、人がなくなるのは寿命(運命)なんだろう」と思うようにもなり、いずれ自分も天が決めた寿命(運命)で死ぬんだろうと受け入れている節もある。

しかし、健康にかかわることを仕事にしている以上、そんな曖昧なことでは納得できないし、健康な状態へ導くコーチングを生業にしている立場上、自信をもって言葉にできる状態を作っておきたいと考え勉強を続けてきました。

その結果、今では健康意識が高すぎる方が大病を患う謎について説明ができるようになりました。これは健康問題だけでなく、人生の全てに大きな影響を及ぼすことだと確信を持っています。

これから書くことは、多くの方に知っていただきたい事実なので是非、最後まで読んでください!


病は気からは事実です。

「病は気から」という言葉は昔からありますが、これは科学が発展した現代では事実であることが証明されており、医学部でも授業でプラシーボ効果という名前で教わります。

どんな感じで教えられているのかを簡単に言うと、偽薬(乳糖などでできている薬理効果のない錠剤)を薬だと思い込んで服用すると、本当の薬を飲んだ時のように効果が表れるという感じ。

要するに、偽物でも本物の効果が出る場合があるよ。ここから推測するに、心が関係しているよね!ってことです。

(※僕は医大卒ではないので正確ではないですが、卒業した大学、医療専門学校のどちらでも授業で先生から教わりました。)

だけど、国家資格を取得するためのカリキュラムにプラシーボ効果を深く追求するための時間は割り当てられるわけもなく、近代医学に必要な薬品や手術について授業が大半を締めます。

その結果、現役の医師の中にはプラシーボ効果を「思い過ごし」または「催眠術のようなものだ」と捉えている方が少なからずいらっしゃいます。

これは僕も同じように考えていました。

膝が変形しているのに、よくわからないサプリメントを愛飲し、歩けるようになった高齢者を見ては「騙されて高いサプリメント買わされている!」とか、ブルベリーを食べて視力が回復したという友人の話を聞いては「こいつ単純なヤツやな!」と内心笑っていました。

だけど、そのような例がいくつも目の前で起こることに好奇心が湧いてきて、心と体に関する本、研究発表、論文を読み勉強しました。

その結果、既存の価値観を叩き壊されるようなことが次々に見つかりました!


マジですごい思い込みパワー。

2002年に「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表されたベイラー医科大学の研究はびっくりです!

この研究は、ひざの関節炎に手術のどの部分(手術過程)が患者の苦痛を和らげているのかをハッキリさせるために行われたもので、3つのグループに分けられて研究が行われました。

1グループは、これまで結果が出ていた傷んだ軟骨を除去するという手術を実際に行い、第2グループは、皮膚を切開して炎症している部分を洗浄だけして縫合して終了。

第3グループはプラセボ手術を行うけれど、患者にバレては意味がないので、皮膚だけは実際に切開し、後はすべて演技で済ませます。

本当に炎症部分を洗浄しているように生理食塩水が流れ落ちる音を立てて、先生たちの会話も動作も軟骨を削り取っているかのように演出し、経過時間も実際の手術時間を再現して、最後に皮膚を縫い合わせて終わったのです。

その後、3つのグループは同じ運動プログラムを受けて研究は終わりを迎えました。

結果は衝撃的で、偽手術を受けた第3グループは第1、2グループと同じ程度の治療効果が見られたのです。

この研究は当時ニュースにもなったようで、偽手術を受けたティム・ペレスさんはインタビューで、手術を受ける前までは杖なしでは歩けなかったのに、今ではバスケットボールを孫とできる!と語っていたようです。

この研究の中心人物であるモーズリー博士も「私の外科手術は、患者の役に立っていなかった。関節炎の手術の成功はすべてがプラシーボによるものだった」と話された。

薬やサプリメントでは、プラシーボ効果ってありえるかな?と思っていたのですが、まさか外科的な手術でも効果があるとは本当に驚きでした!!

この研究結果を皮切りに、がん、喘息、うつ、パーキンソン病などでもプラシーボ効果が発揮されている事実がたくさんあることを知りました。

Moseley JB, O'Malley K, Petersen NJ, Menke TJ, Brody BA, Kuykendall DH, Hollingsworth JC, Ashton CM, Wray NP. A controlled trial of arthroscopic surgery for osteoarthritis of the knee. N Engl J Med. 2002 Jul 11;347(2):81-8. doi: 10.1056/NEJMoa013259. PMID: 12110735.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/

世界は「思い込み」で出来ている

でも、なぜこんなにすごい効果があるのにプラシーボ効果を研究して使えるものにしないのだろう?と疑問に感じたのですが、答えを出すのに時間はかかりませんでした。

その理由は、製薬会社や医療業界の利益を削るからです。

例えば、先ほど挙げた膝の外科手術は日本だけでも年間約10万件行われており、世界を合わせると想像もできないほどの件数に上ります。製薬業界では世界3位のファイザー社だけで2023年の年間売り上げが約585億ドルもある。(日本円で約9兆2000億)

数字を見ると理解できますよね!大人の事情も重なり、プラシーボ効果が有名になることはないのだろうと悟りました。笑

だけど、そんな製薬会社だってCMを使ってプラシーボ効果を上手に利用しています。

風邪のひき初めにはパブロンを呑めばいいし、疲れにはアリナミンを呑めばいいし、花粉症にはアレグラを呑めばいいし、痛みにはをバファリンが効くんだよってことを、有名タレントを使ったり、イメージ映像を作りこんで効果効能があるのだ!と思い込ませています。

こんなことを考えていると、この世はすべてプラシーボ効果で成り立っているんだ!ということを本気で考えるようになりました。


逆もしかり

我が家には今年85歳になる祖母がいますが先日かかりつけの病院から元気がなくなって帰ってきました。理由を聞くと祖母は「おばあちゃん骨粗鬆症やねん…。」とポツリ。

詳しく話を聞くと前に骨密度の検査を受けたらしくて、その判定で骨密度が低く、近い未来に骨粗鬆症になる確率が高いと説明を受けたらしいのです。

正しく理解すると、骨粗鬆症になる確率が高いだけであって、現時点では骨粗鬆症ではない。ですが、祖母はもう骨粗鬆症になったのです。(僕が説明しなおしたので元にもどりました!)

もし担当医が「85歳にもなってまだ骨粗鬆症にはなってないのは素晴らしい!これからも、ひ孫さんと散歩続けてね!」と言ってくれたら祖母の脳や細胞はどのように動き出したのだろうか?と思う。

プラシーボ効果は、思い込みがポジティブに働く場合を言いますが、その逆で、思い込みがネガティブに働く場合をノーシーボ効果といいます。

想像してみてください。

病院の消毒液の香りが漂う閉ざされた一室で、医師がニコリとせずに淡々と「あなたの余命はあと半年です」といわれたらどう感じるでしょうか?

後にそれが誤った診断結果によるもので、あなたは全健全な状態だったとしても、その診察の後あなたの体はどのように反応しそうでしょうか?

おそらく、純粋で素直な僕は半年後に死ぬんだなって思いこんで生活をして、ピッタリ半年後にと死ぬと思います!

このようなお話は実際に起こっており、ブルース・リプトン著『思考のすごい力』でノーシーボ効果により患者の命を奪ってしまった医師の苦悩が綴られています。

ようするに、ポジティブであれネガティブであれ思い込んだら何事もパワフルに作用するということ。そしてそれが、フワッとした不思議な話ではなく科学的根拠がある地に足が着いた話なのです。

だからといって、医師に逆らってほしいというわけではないですが、外部の権威にすべてを任せすぎると、結果的に必要以上のダメージを自分で加算すという事もあるんだなーと捉えてもらえたら嬉しいです。

健康意識が高いのに病気になる人の謎

ここから、冒頭に書いた「健康意識の高すぎる人が大病を患う謎」を紐解いていきたいと思います。

結論を言うと、健康習慣を続けている裏側で、ノーシーボ効果が作動し続けているからです。

たとえば「小麦に含まれるグルテンは腸を炎症させるから、グルテンフリーを心がけています」という方は、当たり前のように、小麦は腸を炎症させるという強い思い込みが動機となって、小麦を避ける行動を続けます。

または、「動物性の食品は、体内のPhを酸性に傾けるから菜食にしています」という方は、考える必要もなく、動物性の食品を食べると体内が酸化するという強い思い込みが動機となって、菜食を続けています。

脳の特徴の一つに、現実と想像の区別がつかないことがあります。

梅干しを想像するだけで、実際に梅干しを食べたときのように唾液が出ることや、エッチなことを妄想をするとそういう状態になってくる事も、まさしく現実と想像の区別がついていない証拠です。

何が言いたいかというと、健康意識の高すぎる方は避けたいものを無意識状態でも意識し続けている為に、それはもう食べているに等しいのではないか!?ということ。

自律神経の視点からみてもとわかりやすいです。

実際とる行動は健康的なものかもしれないが、動機が「ネガティブなことを避ける」という目的から生み出されるならば、交感神経(闘争&逃走モード)が本人も気づかないレベルで興奮し続けることになります。

体を修復するのは副交感神経の役割なのですが、交感神経優位が長引くと1日の中で修復する時間を削ているのと同じ意味を持ちます。その結果、自律神経のバランスを乱し、万病に発展していくと僕は現時点で思い込んでいます!!!

要するに、健康意識が高すぎる方は勉強熱心な為、学べば学ほど健康に良い食べ物と、負担をかける食べ物を知ることになり、その結果、逃避、恐怖などの感情から生み出される行動が、知らない間に自分自身の回復力を落としているという事です。

平たく言うと、体外に現れる行動はポジティブなものですが、内面の感情がネガティブだということ。

なんとな~く伝わりましたか?

自己選択を把握する

最後に、健康に関する勉強をしていて最も難しいと感じる部分をお伝えして終わりたいと思います。

例えば、「コーヒーは健康にいいですか?」という質問に明確な答えを持っておきたいので、論文、研究発表など様々な情報にアクセスします。

すると「コーヒー豆を焙煎する際に生じるアクリルアミドに発ガン性がある為、コーヒーは控えたほうが良い」という情報がある一方で「コーヒーに含まれるクロロゲン酸は体内の炎症を抑える」などポジティブな情報も同時に存在します。

プチ情報:アクリルアミドは微量でも遺伝子を傷つける作用を持つ、国際がん研究機関による発がん性の分類では、上から2番目のグループ2A(人に対しおそらく発がん性がある)に分類されている。)

これは、コーヒーに限らずいろんな食品研究であることです。むしろ、食品に限らずどんなジャンルでも共通することかもしれません。

光の中には影が同時に存在し、影の中にも光が同時に存在するという陰陽論的なことだったり、錬金術の大切な教えである「上なるものは下にあるものの如く、下にあるものは上にあるものの如し」的なことです。

何が言いたいかというと、結局、自分自身がどこをどのように見て、どう捉えたかが全てじゃない?ってことです。

なぜなら、あなた(世)の中はすべて思い込みの上に成り立っているから。

冷たく暗い部分にフォーカスしていると、心身はそのように反応するし、温かく明るい部分にフォーカスしていると、心身はそのように反応する。

そんなフワフワしたオカルトチックなこと言わないで!と言われるかもしれないが、科学的に心身を学べば学ほど、不思議でスピリチュアルな存在であることに気が付きます。

だからこそ、過剰な健康情報のどの部分をみて、その情報をどのように捉え、どんな感情で日々過ごしているのかにもっと関心を持ってくださいね。

気づけば5000文字以上も書いてきましたが、この記事を一言でまとめると、人の可能性は無限だってことです。w

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ポッドキャストで話してます。

ここで書いたことをベースにPodcastで話してみました。

本気で聞くようなお話ではないので、テキトーに、ながら聞きでどうぞ。


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