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私はずっと"女の子"だった。


私の為に

貴方が私の為に貴方を割いてくれること、
それを乞うことが
女の子であることなのだろうと思う。
貴方の全てが私に向かうことを乞い願うのが
女の子という存在なのだと。

だから、
みんな生まれた時は女の子なんだ。

あぁ、ようやっとわかった。
私はずっと女の子だったんだ。

たとえ周りから女らしくないと言われようが、愛想がなかろうが、
私はずっと、ちゃんと、女の子だったんだ。

私に注意を向けてほしい。
関心を寄せてほしい。
貴方を割いてほしい。
そう思う私は女の子だったんだ。

すべてのストーリーに共通しているテーマは、ただ一つだけ。

自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間が映っていること

私にとっては、まさに、この瞬間。

この映画に出会えたその瞬間。

女の子って嫌なものじゃなかった。
女王蜂も蝶々も同じ昆虫だった。
女の子ってとっても素敵な生き物だった。
彼女たちと同じ女の子であることが誇らしくなった。

女の子って愛おしい。

この感想を書いている時にようやくきちんと性自認できたのだと思う。

女の子って楽しい。

いつかきっと、私の為にではなくて、その子のために貴方を割いてほしいと思えるほど大切な存在ができるのかもしれない。
きっと、私の母がそうだったように。

その時が訪れるのかもわからないけど、
その時が来てしまったら、
私は女の子ではいなくなってしまうのかもしれない。

でも、きっと大丈夫。
女の子は生まれる。
女の子は続いていく。
女の子は死なない。


きっと、この映画は21世紀を生きる女の子、そして、21世紀を女の子として生きたことのある全ての人に向けたもの。

私はずっと女の子だった。
そして、あなたも
きっと女の子だった。

出会えて良かった。
素直にそう思う。

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