エコラップのススメ!プラスチックで埋め尽くされている地球のお話。2

そんなわけで溢れかえって海に流れてゆくプラスチックたち。

世界全体で、年間およそ1270万トンのプラスチックが海に流れ出ているそうです。

ポイ捨てや不法投棄されたものに限らず、誤って落っことしてしまったプラスチックゴミや、外に出しておいたプラスチック製品、屋外のゴミ箱に入れたペットボトルなどが風で飛んでしまって川や海に流れていく場合も多々あるかと思います。

また、歯磨き粉の成分(プラスチックです)などは粒子が細かくて、下水処理場のフィルターに引っかからず川に流れ出したりする場合があるそうです。

近年取りざたされる、マイクロプラスチックの一つでもあります。

マイクロプラスチックは5MM以下のプラスチックで、自然の中に放置されたプラスチックが風化して細かくなり、野生動物が食べてしまい、結果、私たちがそのプラスチックに汚染された魚などを食べることになるのです。

「世界の海洋におけるプラスチック汚染」(PLoS ONE誌)によれば、少なくとも5.25兆個のプラスチック粒子(268,940トンに相当すると推計される)が海洋の表面を浮遊しながら漂っていることが報告されています。

日本近海では1平方キロメートルに10,000個程度のマイクロプラスチックが浮遊していることになります。

日本近海では1平方キロメートルに100~1,000個程度のプラスチックごみが浮遊していることになります。これらのプラスチックごみが波や紫外線により劣化することで、小さく砕かれ、粒子経の小さなマイクロプラスチックへと変化していきます。

DOWAエコジャーナル http://www.dowa-ecoj.jp/naruhodo/2018/20180801.html

海ってきれいだなあと思ってましたが、見えないゴミでいっぱいなのです…。


いつの日にかはプラスチックも自然に還るのだけど…数百年かかります。

微生物って本当に偉大なので、プラスチックもいつかは分解されて土に還ることができます。

お菓子のビニール袋で約200年、ペットボトルで約450年、硬質プラスチックのおもちゃだと約1000年と言われています。

しかし、プラスチックが地球上に誕生して150年程度ですので、まだ誰も、土に還ったところを見たことがありません。

そしてこの15年間ほどで、プラスチックの生産量がこれまでの累計生産量のほぼ半数に到達しているとのこと!

そんなにたくさん、プラスチックで何を作っているかといえば、主には容器です!

お弁当の容器やお菓子の袋などに使われる容器包装が、67.6%とダントツです。(2018年度、プラスチック循環利用協会)

つまり使い捨てです。

全てのプラスチック製品を廃止することは大変困難ですが、使い捨てのプラスチック製品を極力避けることは可能なんじゃないでしょうか。


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