「好き」を仕事にして10年続けるために必要なこと
こんにちは。ハレル舎の春山です。
好きなことを仕事にしたい、とよく聞きます。
そして実際はなかなか難しい。という話もよく聞きます…好きなだけでは食べていけないよ!と。
今日はそれについて、前に小学校で授業をした時に話した内容をお伝えしたいと思います。
なぜ好きだけでは食べていけないのか
例えば絵を描くことが好きだから=イラストレーターで食べていけるか?というと、正直わからないです…
売れているイラストレーターさんはその方の実力・センス・運・日々の努力の量・様々な要因があります。
食べていくということの方法としては
描いた絵を売ることや、他にはクライアントワークになると思いますが
後者の場合は自分が好きではないタッチの絵を求められることもあるかもしれない…あと他にたくさんいるイラストレーターさんとの差別化も図る必要がある。ライバルと差をつけるためにひと工夫が必要なのだと思います。
主婦だった私が10年以上デザイナーでいられる理由
私は素人からデザイナーになりました。
美大も出ていないぼんやりした主婦でした。
それでも、WEBデザイナー時代から数えると14年、ものづくりに関われています。
なぜ今も続けていられるのか。
残念ながら私は天才クリエイターなどではなく凡人なうえ、毎回必死だったので
自分でも理由は正直よくわかっていなくて
ただ運がよかったんだろうくらいに思っていました。
でも、先日クリエイターとしてある小学校で話をすることになり、
「いやぁ理由はよくわからんですねぇ」と話すわけにはいかないので
なぜなのか分析を行いました。
「好きなこと」と「才能」を掛け合わせていた
私が続けられた理由、それは「好きなこと」だけじゃなく「才能」を掛け合わせたからだと気づきました。
ちなみに才能、というのは私の解釈では「人から褒められること」です。
しかもそれってなんかすごいことじゃなくって結構地味なことだったりします。
例えば小さい時
・○○ちゃんの机の中って綺麗に整頓されてるよねぇ
・髪型いつも可愛くしてるよね
・折紙折るの丁寧だねぇ
とか。
え、それが才能?って思うような内容でいいのです。
他の人よりも秀でていることは小さくてもその人の才能だと私は思います。
生まれ持ったものでも、後から身についたものでも。
私の場合は、小さい頃転勤族で小学校を転々としていて
方言で言葉がわからなくて(九州のある地方の方言ってびっくりするくらいわからないものがあります)
一生懸命友達の話を聞いていたのでそのおかげか
・話を聞くの上手だよねぇとか
・空気読めるよねとか
とか言われていました。
(今考えるとはたして本当に褒め言葉だったのかな‥)
あとは小さい頃、触ったことないパソコンを触ることや取扱説明書を読むのが好きという謎の趣味があり
・機械が得意なんだねぇ
と家族から言われていたことがあります。
その褒められていたことって他の人よりもちょっとできることなのに、自分では気づかないものだったりします。
「好きなこと」と「才能」を掛け合わせる、
その方法論だと私の場合
【好きなこと】が
・読書
・ゲーム
・パソコン触ること
・写真を撮ること
・妄想(?)
【才能(人から褒められること)】が
・人の話を聞くこと
・空気を読むこと
・機械が得意
「自分の好きなもの」×「人から褒められること」で考えていった先にあったものが
デザイナーという仕事でした。
難なくできることを伸ばす
デザイナーはクライアントの話を聞いて、希望のもの、それを超えるものを作る仕事です。
最初からデザイナーになりたかったわけではなく
むしろ美術が苦手だった自分がデザイナーになれるなんて思ってもみなかったけれど、話を一生懸命聞く「才能」を使えたことでクライアントから評価をいただくことができたようです。
またパソコン好きが高じて、新しいソフトを習得することに抵抗が少なく
WEBデザイナーから装丁家になれたことも、毎回依頼にドキドキしながらでもやってみたい、なんだか面白そう、という思いで挑戦し新しいことを勉強してお渡しすることで
気づけば斎藤一人さんの本の装丁までさせてもらえることになったのです。
本屋さんに自分が作った本が並んでいるのを見るのは本当に感動します…泣
不器用な自分にとって、才能の部分は他の人よりもちょっと得意で、難なくできる唯一のことでした。
自分の「才能」を掛け合わせてオリジナルに
例えば、「机の中が整頓されていて綺麗ねぇ」と褒めてもらえた場合、それそのものが才能というよりも
『几帳面で物事を丁寧に行う、物事を整理して考えることができる』などの長所が才能に当たります。
「好き」だけで突き進むと中々芽が出ないことも
誰かから褒めてもらったもの=自分だけの「才能」を掛け合わせることで、難なくできるだけでなく、レア化してオリジナルの仕事になっていく可能性があります。
選ばれるため「100人に1人」の強みを増やす
これは私がフリーランスデザイナーの駆け出しのころ教えてもらったのですが、
その強みを考える時に役立つのが、人から褒められていることです。
私の場合は傾聴力をのばし、新しいソフトを使うような依頼にも挑戦し続けることで
弱い部分を補い、強みにしてきました。
才能を知るには社会とつながる
才能を知ること、つまり誰かに何かを褒めてもらうには、経験やコミュニケーションが必要になります。
自分が好きや面白そうと思うものにはどんどん挑戦して、誰かとたくさん話をし、
自分の知らない自分を見つけていってその子だけのオリジナルな長所にしていって欲しい、と子どもたちには伝えました。
もし好きなことを仕事にしたいと思っている
大人の方もぜひ、褒められていたこと、思い出してみてください^^
ハレル舎 春山はるな
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