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【読書感想文】「わっしょい!妊婦」を読みました

毎日短時間でもいいので、読書の時間を作るようにしています。
仕事をしているときはなかなか作れなかった時間。お休み中に習慣にしたいところです!

三男の出産直後にSNSで目にした「わっしょい!妊婦」。
「あ、今読みたい!」と思いすぐに電子書籍を購入しました。紙の本が好きですが、あえて電子書籍。この選択は私にとって大正解でした。(電子書籍の便利さに気がついた話はまた別の機会にでも。)

先日読み終えたので、忘れないうちに感想を残していきたいと思います。

【本の情報】

タイトル:わっしょい!妊婦
著者:小野美由紀
出版社:CCCメディアハウス
あらすじ:
がんばれ、生きろ。どすこい女!
すべての女にハードモードな社会で、子を産むということ。

「じゃ、ママ、診察室Dへ」
……マ、ママぁーーーー??!! 
フレディ・マーキュリーのように、私は心の中で絶叫した。

35歳、明らかに“ママタイプ”ではない私に芽生えたのは「子どもを持ちたい」という欲望だった。このとき、夫45歳。子どもができるか、できたとしても無事に産めるか、産んだとしてもリタイアできないマラソンのような子育てを夫婦で走りきれるのか。それどころか、子どもが大きくなったとき、この社会は、いや地球全体は大丈夫なのか? 絶え間ない不安がつきまとうなかで、それでも子どもをつくると決めてからの一部始終を書く妊娠出産エッセイ。

Amazonより引用

まずタイトルのインパクトがすごい。
そして「がんばれ、生きろ、どすこい女」このワードがとてもしっくりきました。出産直後の私の心に、ストレートに刺さりました

妊娠から出産までのエッセイ。何から何まで共感の嵐でした。

妊娠出産って、本当に自分の体や心が変わってしまうもの。良くも悪くも変わるし、それは自分ではどうにもコントロールができません。
そしてその変わりようも人それぞれです。例えばつわりひとつとっても、軽くて妊娠前とほぼ変わらず生活できる人、入院しなければならないほど体調を崩してしまう人…みんな違います。

そんな変化の中で、著者の小野美由紀さんが感じたことがどストレートに書いてあるエッセイでした。

  • 「うんうん、わかる、そんなんだよ!」と感じるところ

  • くすっと笑ってしまうようなところ

  • 涙がこぼれそうになるところ

自分も感じてきたけれど言語化できなかった気持ちが、このエッセイを読んで消化されていった気がします。

「母になったのだから」といって、すぐに自分は変わりません。
めでたいことなのは確かなんだけれども、自分の気持ちがついていかない。
「赤ちゃんのため」という言葉を盾に、プレッシャーをかけられている気がする→しかしそういうふうに感じること自体が悪いことなのか?
母乳育児がうまくいかない、ミルクじゃだめっぽいことを言われる…

妊娠したから、出産したから、それだけで思い描く「優しい母」にはなれません。3人の母となった今でも、悩むことばかりです。

このエッセイを読んで、葛藤を抱えている自分に「それいいんだよ」と言ってもらえた気がします。

妊娠出産を経験した人にも、育児をしている人にも、そしてそのパートナーにも、自分には関係ないかなと思っている人にも、
いろんな人に読んでもらいたいなあを思う一冊でした。
こどもが生まれるというのは、ドラマチックなものなのです。

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