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【学生・若手】機械系エンジニアとしての必須の能力🤖 5選まとめ🤖

自慢ではありませんが、私はハードウエアエンジニアとしてそれなりにうまくやっていると思います。(収入も、仕事も)

その私が今まで見てきた「残念な機械系エンジニア」と、そこから考える「私が身につけていて良かった」と思う必須の能力のまとめを共有します。
技術的な解説は簡単にしかしませんが、別途詳しい解説も書く予定。

目次を読んで頂ければ瞬時に理解できるくらいの超基本的な話です。
ですが、基本は大事。
超大事。
これを磨かずに専門的な知識を付けても宝の持ち腐れです。

正直なところ、まともなエンジニアからしたら「こんなんできて当たり前やろ」というレベルですが…残念なエンジニアって当たり前のことができないんです…
(しかもどこに行っても一定割合存在します…)

1. 公差の積み上げ計算ができる能力

残念なエンジニアは公差を積み上げて考えることができません。

もう少し具体的に書きますね。

残念なエンジニアは部品Aと部品Bの公差をみて、それらの関係に問題がないかくらいしか理解していません。
例えば↓このはめ合いのような関係です。

それが次のように部品が増えただけでなぜかなにもできなくなる…

細かい話は別の記事にまとめます!

2. 幾何公差を理解できる能力

残念なエンジニアは幾何公差の概念を考慮した設計ができません。
3DCADでモデリングした形状と同じく完璧な形状でモノができあがると(無意識に)信じています。

ここらへんは産業機械の設計者に多いですね。まーじで多いです。
おそらく、最近の切削加工機の性能が良いことと関連しているのでしょう。
最終的な要求精度があまり高くない(どこかの形状が0.5mmずれても問題ないような)機械を作るのであれば、幾何交差のことを完全に忘れても機械はきちんと動いてしまいますからね。
そうやって残念な経験を積んでしまった残念なエンジニアが完成してしまうという…

こちらも細かい話は別の記事にまとめます!!
誰でも分かる!3Dモデル付き幾何交差完全マスター!!みたいな動画も作成する予定です!

3. ばらつきを理解できる能力

ハードウエアにはばらつきは付きものです。
ばらつきがなかったら公差は不要で、設計もかなり楽になるのですがそんなことはありえません。
(なぜか?!は真面目に書くとなが〜〜〜〜〜くなりそうなので気が向いたら書く、かも…)

残念なエンジニアも、「ばらつきがある」ということくらいは理解しています。
ただ、忘れるのです。
「ばらつき」の存在を…

「ばらつき」の存在を忘れていなくても、「ばらつき」を「標準偏差」「σ」「工程能力」でなんでも解決しようとするタイプの残念なエンジニアもいます。
(これは結構多いかなーエンジニア全体のうち3割以上はいるんじゃないか??)

こちらも細かい話は別の記事にまとめます!

4. 理論的に現象を把握する能力

残念なエンジニアの極端な例がこちら↓

『私は今年になって30回(30日)雨乞いをしました。そして必ず翌日に雨が降りました。ここから分かることは私が雨乞いをすると翌日に雨が降る、ということです。』

こんなの絶対おかしいですよね?

でも少し複雑になるとこれに近いことを言い出す人がいます。
(これも長くなりすぎるので別記事にまとめます!)

ただ、注意して欲しいのは『全て理論的に説明できなければいけない』とする必要はない、ということです。
現象を全て説明できなければ前に進めないとすると、新製品の開発や新機能の開発はすぐに止まってしまいます。
『現時点では理論的に説明することができない』ということをきちんと認識した上であれば(そしてそれを関係者で共有できていれば)多少強引に前に進むことはありではないかと思います。
ただ、いずれ何らかの方法で理屈をつけてやらないと痛い目を見る危険性は残りますが…

5. 論理的に現象を把握する能力

この能力がないエンジニアがどんな考え方になってしまうか、例を挙げてみます。

  • 『Aの部分の隙間を0.2mmにしたら設備がうまく動作するようになった』のだからここの隙間は0.2mmにするのが良いのだ!

  • 『Aの部分の隙間を0.2mmにしたら設備がうまく動作するようになった』のだからここの隙間を0.3mmにしたらうまくいかない!

これ、どこが変か分かりますか?
上の例は次のように書き換えることができます。

『A ⇒ B だから A ⇒ B なのだ』(トートロジー)

『A = B だから not A ⇒ not B なのだ』(命題と裏)

少なくとも、リンク先を読めばどこがおかしいか分かるものですが、仕事をしているとこれ分かってくれない人多いです…

まとめ

一般的には「良いメーカー」とか、「優秀な人が働いていそうなメーカー」と言われるような企業で働いてきましたが、ここで挙げたようなことをやってしまう残念な機械系エンジニアはそれなりにみてきました。
そんな人でも学歴を聞くとMARCHよりも全然良い学歴の方もいましたので、基本スペックが高い人でも気を抜いたり能力を磨かないと良いアウトプットは出せなくなることもあるのかもしれません。

今回挙げた5つの部分に普段から気をつけるだけで、自然と(機械系)エンジニアとして成長できると思います。(別で記載するつもりですが転職でも有利になります)
そしてこの能力は他の分野にも応用が効くため、人生を通じて「使える」能力になってくれるはずです。


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