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破壊によって破壊される心・そこらに転がる鬱のトリガー(2023年1月19日の日記)

 机の上に置いていたiPhoneに、肘が当たった。およそ70cmの降下ののち、床に激突。画面が上であってくれと願うも生憎、サイコロの目はリンゴ。拾って裏返すと、画面を対角線上に貫く亀裂。


 不注意で物を壊してしまうという事がとてつもなく苦手。いわゆる地雷だ。俺のキャラじゃない気がするので、人前では適当に笑って気にしてない風を装う。ジワジワと胸中に染み渡るダメージを抱えて過ごし、一人になってからしっかりと沈む。

 修理したら使えるような物でも、交換が効くような物でも、「自分の不注意で壊してしまった」「もう取り返しがつかない」という思いが胸を締め付ける。焦りや後悔や喪失感ではなく、これは物に対する罪の意識だ。普通の人で言うと多分、美術館の作品を倒して壊した時ぐらいの感覚が、全ての物に対してあると思う。

 物の破壊は自分の場合、直接的に心の破壊に繋がる。割れた画面を見ただけで呼吸が苦しくなってしまった。こんなことで鬱になる自分が情けなくて余計に辛くなる。スマホを落としただけなのに、パーフェクト ブルー。青くて痛くて脆い。死にたい夜に限って、心が叫びたがってるんだ。ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない。ちょっと今から仕事やめてくる・・・・・・。


 飲食店でバイトしていた時、俺はよくお皿を割った。懐石料理屋では、変な形で持ちにくい一点物の高級皿や重たい陶器の器を何度か落として割った。ファストフード店では、大量に返却され洗いきれず積み上げられた安皿を何度も落として割った。
 飲食バイトで辛かった事は何かと聞かれると、怒られたり、嫌な客がいた事よりも、お皿を割った事が真っ先に浮かぶ。端が欠けただけの湯呑みを捨てるのが1番辛かった。 
 ファストフード店の時、長年勤めてるらしいおばさんに言われた。物は壊れる物だから気にすんな、そのうちすぐ慣れるよ、と。でも俺は慣れるのが怖かった。
 不感症になっていくこれからの僕らについて。壊れゆく世界の中で、泣きたい私は猫をかぶる。マイ・ブロークン・マリコ。寝ても醒めても、いずれ絶望という名の闇。男はつらいよ。スーパーバッド。ハングオーバー!!! 最後の反省会・・・・・・・。


■今日聴いた曲紹介
宇都美慶子 - 誰にも分からない私の痛み 


 馬鹿みたいな言葉遊びしてたらだいぶ気が紛れてきたな。全然大丈夫、きっとうまくいく。カモン・ヘブン!マンボ!マンボ!マンボ!今日から俺は!!劇場版、神に選ばれし無敵の男。あるいは裏切りという名の犬・・・・・・。







ひまわりDays ~全身が性感帯~

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