ベートーヴェンを毎日聴く256(2020年9月12日)
『ベートーヴェン/ボヘミア守護隊のための行進曲 第2番 WoO19』を聴いた。
昨日の「ボヘミア守護隊のための行進曲 第1番」に続く第2番。でも、第1番とかなり印象が異なる音楽になっている。
初めて聴くと、どのテンポに合わせて行進すればよいのか迷う。スネア(小太鼓)が小銃の射撃を思わせるような感じがするのも面白い効果。
さらに面白いのは行進曲が終わったかな、と思ったらテンポが急にゆったりになり短調のしんみりした雰囲気に変わること。せっかく勢いある行進をして敵に向かってるのに、一体何があったのか?という感じである。再びもとに戻って曲は閉められるが、普通に行進だけをさせない、聞かせる行進曲にしているのがベートーヴェンらしいところ。
この作品のスケッチには、ベートーヴェンの一番有名ともいえる「エリーゼのために」のスケッチも一緒に書かれているという。行進曲とエリーゼのために。相反する2つの作品が同じ年に作られていたとは興味深いことである。
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