ベートーヴェンを毎日聴く117(2020年4月26日)
『ベートーヴェン/ミサ曲 ハ長調 op.86』を聴いた。
ベートーヴェンにおいて、宗教的な作品は少ない。宗教と音楽の関係は強いものであり、多くの作曲家はミサに演奏する作品を次々手掛けているのだが。
ベートーヴェンには「ミサ・ソレムニス」という、第九を凌ぐような傑作と言われることもある、大きな作品がある。規模が大きいので演奏される機会は多くないが、比較して小規模であるこのミサ曲の方を聴く機会は圧倒的に少ないだろう。
ベートーヴェンは神様を信用していなかった、というわけではないが、宗教のために作品を作るというより、民衆のために作るといった思いが強かったのだろう。なので宗教的作品が少ないのではないだろうか。
この作品が初演されたとき、評判は良くなかったという。毎年ハイドンがミサ曲を作って演奏していたエステルハージ家。ハイドンが作ることをやめたのでベートーヴェンが請け負ったようだが、おそらくハイドンとは異なる革新的な作品と思われたのだろう。個人的にはもう少し表に出てもいい作品だと思うのだが。
Khoa LêによるPixabayからの画像
(記:2020年12月24日)
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