ベートーヴェンを毎日聴く119(2020年4月28日)
『ベートーヴェン/友情の幸せ op.88』を聴いた。
友情を歌う「ディートゲ」の詩に作曲したもの。
「友情あれば喜びは増え、悲しみは去る。困難があったとしても、目指す方向も定まる。」
ベートーヴェンには強い絆で結ばれた友人たちがいて、その友人たちの多大な助力により道を開いてきた。友人たちもベートーヴェンのことを好きだっただろうし、その革新的な芸術を評価していたからだろう。
気難しいベートーヴェンの性格からすると、あちこち愛想を振りまいたわけではではないだろうから、本当に気が許せる人に限られたはずである。
聴いたとき、出てくる友情を「女性に対し?」と思ったのは、音楽が優しく感じたからである。ベートーヴェンならもう少し強い感じで友情を歌い上げるのではないか、そんなステレオタイプのイメージでとらえると、何か曲調が甘く思えたのである。
実際のところはわからないのだが、ベートーヴェンにも、ちょっと甘い感じの作品があるのだ、ということがわかる、特徴的な作品。短いが聴いていてほっこりする。
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
(記:2020年12月28日)
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