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ベートーヴェンを毎日聴く122(2020年5月1日)

『ベートーヴェン/「ウェリントンの勝利」 op.91』を聴いた。

「戦争交響曲」とも呼ばれるが、9曲ある交響曲には含まれない。

ナポレオン戦争の際に大活躍したウェリントン侯爵こと、アーサー・ウェルズリーが、1813年のヴィッテリアの戦いでフランスに勝利したことを称える音楽として作曲された。

今では大人気の交響曲第7番と同じ公演で初演されたが、当時はこちらの方が大人気となった
とか

作曲を持ちかけたメルツェルとの間にトラブルが発生した
とか

話題は多い作品なのだが、そもそも、どんな音楽なのか?
滅多に演奏されない曲なので、わずかに出ているCD等で聴いたいただきたい。

が、CDで聴くより映像で見たほうが正直、楽しめるし、よくわかる。

スイス・アールガウ・フィルハーモニック
(指揮)ダグラス・ボストック

スイス軍の軍楽隊(の新人さん)もバンダで参加する、戦争を表す音楽ならではの雰囲気。

でも、恐らく、もっとこの曲を実感できるのは、以下の映像だろう。
(3分割になっていて、ちょっと切れている。公式なものではないが、敢えて掲載させていただく)
これをあとから発見して見たときには、正直たまげた。

まさにこれ!これがこの曲の本質ではないだろうか。コンサートホールではなく、屋外での演奏だ。戦争は屋内で起きているのではない、外で起きているのだ。もともとはメルツェルが発明した自動演奏装置「パンハルモニコン」で演奏させるためのものだったが、全く規模が違う。

ぜひ、実演でこんな演奏を見てみたいものだ。

オーボ・アカデミー大学管弦楽団(フィンランド)
ヴァーサ・シンフォニエッタ(フィンランド)
(指揮)Sauli Huhtala

Greet GladineによるPixabayからの画像

(記:2020年12月31日)

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