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職場の人間関係を良く「しておく」メリット

「会社に友達なんていらない」「友達作りに会社に来てるんじゃない」
30代半ばくらいまで、私はそう思っていました。

もし時が戻せるなら、若い頃の自分に
「その尖った態度でカッコいいと思ってるかもしれないけど、すごくダサいわ。デメリットしかないわ。」
と教えてあげたい。

私自身会社員としては6社経験し、今は独立しています。
そのうち何回かの転職は、関係性があった方からの紹介です。独立してからの仕事はほとんどが以前勤めていた会社の社員、取引先、学生時代の友人などから頂いたものです。
そして、その仕事を更に広げているところですが、それもまた、過去に繋がりがあったネットワークが活きています。

「評判」はとても大事であると思います。私の評判が良かったのか悪かったのかは分かりませんが、少なくとも今ご一緒している人達にとっては、悪くはなかったのだと思います。

若い頃、もっと物腰柔らかに人に接していれば、全然思いもよらない分野の人と繋がったり、さらにネットワークが広がっていたかもしれません。
タラレバですが…。

1970年代に、マーク・グラノヴェッターというアメリカの社会学者が「弱い紐帯(ちゅうたい)の強さ」を論文で発表しました。これは経営学でとても重視されている考え方です。

紐帯、というのは人のネットワークのことです。

親友、家族のような繋がりは強い紐帯。
友達の友達でなんとなく知っている人、同じ会社の別部門の先輩のような繋がりは弱い紐帯。

強い繋がりの方が良いという気がしますが、
新しいことを生み出すには弱い繋がりの方が、優れていると言われています。

Aさんが欲しい情報をMさんが持っている場合、で考えてみましょう。

【強いつながり】情報の伝達に時間がかかる
Aさん「ねえBさん、〇〇の情報って知らない?もしくは知っている人知らない?」
Bさん「僕は知らないから、僕の親友Cさんに聞いてみるよ」
Bさん「ねえCさん、〇〇の情報って知らない?もしくは知っている人知らない?」
Cさん「私は知らないから、私の親友Dさんに聞いてみるよ」
(以下略)

【弱いつながり】情報の伝達が早い
Aさん「おーい。〇〇の情報知ってる人ー!連絡ください!」
Bさん「あ、そういえばMさんが知ってるよ。」
   「Mさん、〇〇の情報、僕の友人のAさんが知りたがってたので
    直接連絡してもらっていい?」
Mさん「はい。いいですよ」

こんなイメージ。

早稲田大学ビジネススクール教授の入山先生が書かれた「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」にも「弱い紐帯の強み」について書かれています。

下記リンクの、日本の人事部の記事にはグラノヴェッターが企業と労働者のジョブマッチング・メカニズムを明らかにするための実証実験を行ったことが書かれています。弱い紐帯が功を奏していることが良く分かる内容です。

(抜粋)
1970年、米ボストン郊外に住むホワイトカラーの男性282人を対象に、就職先を見つける際に役立った情報の入手経路を調査しました。その結果、調査対象者のうち16%は、会う頻度の高い人、つまり社会的つながりの強い人からの情報で仕事を得ていましたが、残り84%はまれにしか会わない、社会的つながりの弱い人からの情報で就職していたことを見出したのです。また、そうした「弱い紐帯」からの情報で就職した人のほうが、満足度が大きいことも明らかになりました

どこで繋がるかわからないから、自分の振る舞いや在り方は整えておこうと気が引き締まります。

下記は主観であり、調査したわけではありませんが、評判の悪い人・自分で悪名を高くしている人は、紐帯が活かせないと思います。むしろ反作用してしまうでしょう。

中でも、「ハラスメント体質」の人たちは、自分のやり方でうまく行っている組織内では生き生きとしていますが、いったん異動、出向、転職などで外に出たり、風向きが変わると一気に勢いが衰えます。

部下いじめ、セクハラなどは噂として耳に入ります。
新しい職場の上司や同僚に、「やはり」と判断され、部下を外された人。
お客様の前には出せないと社内業務に専念することになった人。
転職して、自分の前職の部下や後輩に声をかけて引き抜きを試みても全員に断られている人。
このように自分で自分の首を絞めている人を何人も見ました。

やはり、巡り巡ってくるものだと思います。

将来の自分のためにも、清い行いをしておこうと思うのでした。

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