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「ストレスが溜まると攻撃的になってしまう」をどう解消するか

普段は温厚な人も、ストレスが溜まるとイライラしてしまうでしょう。
イライラすると、攻撃的になる傾向があります。

これは生理的なものです。

ストレスがかかると、思考や意思決定、感情のコントロールなどを行う脳の部位の機能が低下します。そして、慢性的なストレス状態は、感情の中枢である大脳辺縁系の「扁桃体」が活発になります。

つまり、①感情を抑制する機能は下がっているのに、②感情は活発になる
ことが起きるのです。
そのため、ちょっとしたことで怒りを感じてしまう。ひいては他者に何らかの攻撃を加えてしまうこともある、というのです。

だからと言って「イライラしたから攻撃した」は通用しません。
攻撃した側にも社会的制裁が下されてしまいます。

こんな時は、セルフモニタリングとストレスコーピングという方法を使うと、少しストレスを減らせるかもしれません。

1)セルフモニタリング
最近ストレスを感じた場面を思い出したり、現にストレスを感じている状況について、書き出してみましょう。

どんな状況でストレスを感じる?
→ ・仕事が多いとき
  ・思い通りにスケジュールをこなせないとき
  ・仕事に口出しされたとき
  など
その原因は?
→ ・タスク量が多すぎる
  ・専門外の業務もやらなければいけない、
    ・責任のない人(外野)に口出しをされる
       など
どんな反応が起きた?
→ ・心の中で怒った(心理的な反応)
  ・不眠(身体的な反応)
  ・暴飲暴食してしまった(行動的な反応)
  など

このように自分のストレスを自覚することで、次にどんな対応を取ると良いか方向性が見えてきます。

2)ストレスコーピング(ストレス対処法)

情動焦点型コーピング
心・感情・思考に対するアプローチから解決する。

→ ・タスクが多いが、これをこなしたことを実績にしてから転職しよう
  ・もっと専門外の業務に詳しくなって、他の業界に転職しよう
  ・口を出してくるほど気になるんだったら、今度は手を貸してもらおう
  など

問題焦点型コーピング
現時点で抱え込んでいる状況を分析し、解決策を導く。

→ ・タスクの一部を外注する
  ・数か月間派遣の人に入ってもらう
  ・他の部署に業務を移行する
  など

ストレス解消型コーピング
ストレス反応に直接的に対処。心、精神的疲労、ネガティブな感情を解消する。

→ ・趣味に励む(ヨガ、カラオケ、旅行など)
  ・睡眠(質を上げる、長く寝る)
  など

いろいろなアプローチがあります。
すべてをやりましょうという訳ではなく、自分に合ったものをうまく取り入れると良いでしょう。

職場のハラスメント問題は、被害者の立場で語られることが多いのですが、それではなかなか問題は解消しません。
もし自分が誰かを攻撃していたら、嫌な思いをさせていたらと客観的に考え、自分自身の機嫌を上手に取っていくことが大切であると考えます。

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【リンク一覧】
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