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音楽で人生を映す

 アルバム"Circle Round"のリリースとそれに伴う諸々がようやく一段落した。
気が付けば8月。遅い梅雨明けの空は青い空と白い雲。

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 3月、このレコーディングは新型コロナ問題の中で実に際どいタイミングで行われた。
 アルバムリリースに向けたその後の作業も自粛ムードによって生まれた沢山の時間と絶妙なチームワークにより快調に進んだ。
そして当初の予定よりもかなり早く、強力なミュージシャン達と優れたスタッフの力を結集した最高のクオリティーを持つ作品が生まれることとなった。

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 このアルバムをたくさんの人に聴いてもらうための作業はまだ残っているのだが、それを一生懸命やろうとする中でまた「色々考えて作りたい欲」が首をもたげてきた。

 ということで、これからまたコツコツと曲を書いたり、詞を書いたりすることにした。
レーベルの仕事を進めながら。
・・・それが健康的だと思うので。

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  取り敢えず練習の様な、遊びの様な、楽器をいじくり回すことを繰り返す。
ブレーンストーミング的な感じで。

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 猫'sを触ったり、撫でたり、眺めたりして心に栄養を与える。

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 カメラを持って、

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 妻と散歩に出たり、
本を読み、映画を観て、自転車で近所をウロウロして英気を養う。
たくさんの音楽を聴き、寛いだ中で色々と想う。

 53歳になった今、音楽を完全に「自分のために」作ることに迷いがなくなり、
焦る必要も急ぐ理由も何も無い中で、自分のペースで音楽に向き合える気持ちに漸くなった。
 「そのうち、人が全く気にならなくなるから心配しないで頑張れ」と昔の自分に教えてあげたい。

 さて、そんな感じで思いついたメロディーやハーモニー、歌詞、アイデアなどを書き留めるというとても楽しい作業に入り、暫くして「そうだよなあ…」としみじみ思ったことがある。

 自分の内側で生み出されたものは当然自分の意識の顕であり、純粋であればある程、その人生観や心の在り方がダイレクトに映し出される。

 自分が、自分の信念が、自分の作品の核になる。
音楽で人生を映す、ということなのか。
創作の過程で生まれた様々なアイデアやそれらを繋げるイメージデザインによって自分にとっての「美しさ」を追求する中に、いつも「自分の価値観」が中心にいる・・・その様なアートには人生が映し出されるということなのだろうか。

 温かく深みのある音楽が作りたい。
 正直に自分に問うてみるが、多分温かさも深みもまだ足りないのだろう。
深い生き方をする、作る、深く生きる、また作る、、、そういうことなのかも知れない。

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娘が髪を染めた。もうそんな年頃かあ…
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1966年頃
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