一人暮らしの私のアジト〜仲間たちはそれを「部室」と呼ぶ②〜
私のアジトができるまでの経緯は前のnoteにアップしてます!
こちらではそんな一人暮らしの女子の部屋が「部室」と呼ばれるまでの話。
私にとっての「部室」は防具やゴールの一部が雑多に置いてあり、何者かによって配備された黄色いスポンジが剥き出しになったマットレスがあり、授業がない時間にやることのない人たちが無駄に集まり、だらだらと過ごす。精神と時の部屋。男子ラクロス部の部室だ。
大学4年間なにかやり切ったってものが欲しくて、男子ラクロス部のマネージャーになった。思い出は割愛するが、大学=ラクロスと言っていいほど熱中したし、何より、楽しいことも辛いことも一緒に味わった大切な仲間ができた。
その仲間たちが意味もなく集まってしまい、一度入ると居心地の良くなってしまう場所が「部室」だ。
大学を卒業しても、日本一を目指すチームの一員でありたいという願望が捨てきれず、3年間マネージャーとして社会人チームに所属した。
最後の1年がちょうど一人暮らしを始めた時期とかぶっていた。
毎週末、先輩の「備品車」という車に乗せてもらい練習場へ向かい、
日曜日の練習が早めに終わる日は備品車メンバーでご飯に行くことがあった。
サクッと丸亀製麺に寄って帰ることもあったし、一度帰宅し、居酒屋に集合してお酒を酌み交わすことも。
ある日、いつも乗せてもらっているお礼をも兼ねて、備品車メンバーを自宅に招き手料理を振る舞うことになり、練習後はお腹が減っているだろうと油淋鶏、砂肝の唐揚げ、チキン南蛮の揚げもの3種類と何種類かの副菜を出した。
用意した白米と持ち寄ってもらったお酒がみるみるうちに消えていき、圧巻の食べっぷりだったのを覚えている。
その日を境に、「練習終わったら、ちかこの家でご飯たべたい」という言葉がちらほら聞こえるようになり、いつしか「今日終わったら『部室』あり?」と自然に言われるようになった。
女子の一人暮らしの部屋を「部室」って言うなんてどうかしているとだいぶ憤慨していたけれど、練習後に行きたい場所になっていることに悪い気はしなくなっていたのも事実だ。
同じような出来事が大学時代までの友人、社会人で出会った友人の間でも起こり、社会人ラクロスのチームメイトのみならず、会社や学校の先輩後輩、友達の彼氏まで、100人以上の人がごはんを食べに来てくれるようになった。
常連にもなると「ワインに合う系がいいな」「韓国食べたい」「とうもろこしの天ぷらはマストでお願いしたい」などとリクエストがあったりもする。(特定の2人を指しています)
みんなが来てくれるのは私の楽しみだ。
来てくれる人の性格や好きなお酒の種類を考えながら、次はどんな料理だそうかな・・・と考える時間も好きだし、
作った料理がハマった時、「おーよかった」と小声ですましているが、心の中では幸せゲージMAXだ。これだから料理はやめられない。
自分のアジトを「部室」って呼ばれるのは全然いただけないけれど、
意味もなく集まりたくなり、居心地の良さを感じられる場所。っていう意味ならこれからも「部室」でありたいと思ってしまう。
自分のために作る料理も最高に楽しいけど、
誰かのために作る料理は倍ぐらい楽しくて、嬉しいってことを身をもって体験させてくれるみんなに感謝。
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私の生い立ちと現状についての説明はここまでに。
これから日々の食卓の様子や美味しかったものなど、共有できたらと思っております!引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです♡
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