一人暮らしの私のアジト〜仲間たちはそれを「部室」と呼ぶ①〜
コロナウィルスが猛威を振るっていた頃、オフィスへの出勤があった私は、外からウィルスを持ち込んで両親に移してしまわないようにと始めての一人暮らしを始めた。実家からはバスで30分ほどの場所で、築年数は50年以上のマンション。
兄が長年その部屋に住んでおり、私は大学時代にその部屋をアジトのように使っていた。
兄が結婚を機に部屋を出ると聞き、家具や家電はそのままにしてもらい私が滑り込んだ。
兄の置き土産のインテリアと自前の家具の色味がガチャガチャしている部屋は、夢に見ていたピッカピ