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なんでこんなに料理が好きになったんだっけ?〜幼少期の思い出〜

小さい頃から、思い立っては日記を始めてきた。
これから私は思い出を残していくんだ!と意気込んで、最初の1ページは丁寧な字でページの終わりまでぎっしり埋め尽くす。2日目は、こんな頑張ってたら続かなくなりそうだから短くしよう。と丁寧な字で半分だけ埋める。3日目からはだんだんと殴り書きになっていき、しまいには何か面白い出来事があったら書くようにしようと、そのうち開かなくなったいく。我が家には開始3〜4ページでただのメモに変わる日記帳が山ほどある。

そんな典型的3日坊主の私が、唯一今までの人生で飽きていないものが「料理」だ。このnoteには私の「料理」や「食」への想いや、日々の食事、美味しいと感じたものも記録していきたいと、初日である今日は意気込んでいる。

話は戻って、私が「料理」に興味を持ったのはいつからだったか。
記憶が正しければ物心ついた時からそれはあったはずだ。
家族で箱根旅行に行ったら、必ずヨモギを摘んで白玉粉と混ぜ合わせたヨモギ団子を作っていたし、5つ離れた兄が小学生の頃、ABCクッキングスタジオの特別レッスンでスコーンを作った記憶もある。一番好きな絵本は「はらぺこあおむし」だった。(関係ない)
とにかく食に対しては幼い頃から変わらず前のめりだったように思う。


よもぎ団子

年長さんか小学校1年生になったぐらいのタイミングで母から、柄の部分に「トントン」と書かれた子ども用の包丁をもらったことを鮮明に覚えている。
それまで混ぜる、こねる、などの簡単な作業しかできなかったのに、「トントン」を手に入れた途端、材料を思い通りに切ることができて、自分の中で革命が起きた。料理への道が開けたというか、とにかく何かを切りたくて仕方なくなった。
自分で切った野菜をフライパンに入れ、踏み台をコンロの方に移動させて火に気をつけながら炒める。横から母が目分量で魔法のように調味料をあれこれと足していき名もなき野菜炒めが完成する。包丁が使えるようになるだけで一人前になった気分だった。

我が家は5人家族で、父もほとんど家で食べる人だったので、幼少期は5人で食卓を囲むことが多かった。料理上手な母が手際よく何品も作り、出来上がった料理を2人の兄達が食卓に運んでいく。「今日の野菜、ちかが切ったんだよ」と自慢げに報告し、美味しい美味しいとすごいスピードで食べる兄や父を見て無条件に嬉しくなった。今思えば、「トントン」が私の料理の原点かもしれない。

その後も、学生時代のバレンタインデーは腕の見せ所だと、血眼でレシピを漁り、当日はすれ違う友達みんなに配り歩いた。
母が自宅でパン教室の先生をしていたため、小学生でパンも焼けた。
勉強しなければいけない日に限って、思いついたかのように焼き菓子を焼いた。
恋愛がうまくいかなかったり、人間関係でモヤモヤした日は余計なことを考える暇もなくキッチンに閉じこもり何か作ってた。
料理はいつも私のごきげんをとってくれていた。

今年で残された20代生活があと2年になる。
「食」「料理」の分野で活躍したい。たくさんの人に作る楽しさ、食べる楽しさ、
人と人とが集まって生まれる素敵な時間を共有したい。そんな思いで日々「食」「料理」と向き合っていこうと思う。

「トントン」を始めて握った日のワクワクと、これからなんだってできそうだ!という根拠のない自信をいつまでも忘れずに。


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