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NANA

NANA

矢沢あい先生の『NANA』がマンガMeeで配信されている。もちろん漫画自体も面白いし中学生の時に読んだ時も感じ方が全然違うことに驚いた。

アプリの面白いところはコメント機能だと思う。知り合いの友達同士の範囲での考察より、ずっと広い世界で気軽に鋭い感想があってハッとする。

当時理解するには意味が難しかったことも、キャラクターの心情も印象が変わる。セクシーなシーンはドキドキしながら読んだし、大人しか知らない言葉をあとで意味をこっそり調べたりもした。

当時はナナのほうが強くてかっこよくて、ハチはふわふわ女子と思っていたけど、今読み返すとナナは強そうに見えて脆くて守ってあげたくなるし、ハチはなんやかんやで逞しくしなやかだ。

映画化された時は社会現象になった。同級生はアイメイクをナナ寄りにガッツリ囲み目にしていたし、ショートも流行った。ヴィヴィアンもNANAで知って憧れた。

NANAに対する考察はネットにあふれている。単行本に時々未来の描写があってそれに対する推察がほとんどだった。続きの予想や期待が今もなお冷めていない。

単行本が柔らかくなるほど読み返した。そして同じところで泣いている。内容も覚えているのに何度も読みたくなる。けれど私は深い考察まで辿りつけない、ただ好きで読んでいる。とにかく絵が綺麗だ。

私は大人になった、それこそハチやナナの年齢を追い越してしまった。未来編のハチくらいになったし子どももいる。NANAに出てくる大人像はかなりおしゃれだということにも気付いた。

世代をこえての共通の話題

はじめての職場で働き出した時に、少し歳の離れた先輩とも「NANAのキャラクターで誰が好きだったかでなんとなく性格が分かるよね」と同意しあった。世代の差をこえて共通の話が出来るそんな漫画だ。

その時に章司が好きと言って、先輩に「ないわー。」と言われたのが思い出。本当はタクミが好きだったけど何となく本音を言うのが恥ずかしくて内緒にしていた。

先輩はノブと言っていた、ちなみに年下の配偶者がいた。そして私は年上の配偶者がいる。

改めて考えるとやっぱりなんとなく性格や好みがNANAのキャラクターに当てはまっていた。

22巻の発売日を待ってる

時々cookieにイラストのカットが描き下ろされたりするらしい。そのニュースが流れると嬉しい。その度に続きの期待をしてしまう。

cookieに数話掲載されていたらしいけど、それは配信されないのか気になる。21巻でアプリの配信は終わった。

完結してないからずっと待っていられる希望がある。いつまでも22巻を待ってる。

いつか、きっと。

さいごに

最後に大人になって読むと上京しての1年間でこの濃度…。すごすぎる。

あとそれぞれのキャラクターの生い立ちが基本ハードモード

ストーリーの途中で内容的にレイラがばちばちに叩かれてるのが心痛い。未来編でもレイラはまだ宙ぶらりんの状態。だからこそ待ってたい。


無印良品のポチ菓子で書く気力を養っています。 お気に入りはブールドネージュです。