ファイナルファンタジーXIV×伊勢丹スペシャルコレクション『クリスタルのカケラ』開発ストーリー
『クリスタルのカケラ』開発担当の吉田です。
お菓子の開発のお話をしたいと思います。
私たちが制作している〈こうぶつヲカシ〉は、日本に古くからある和菓子「琥珀糖」に「鉱物」のモチーフを落とし込んで作り上げたオリジナルのお菓子です。
「琥珀糖」とは、寒天と砂糖を煮詰めたものを冷やし固め、これを切って乾燥させたもの。
〈こうぶつヲカシ〉は、寒天と砂糖を煮詰めるタイミングでリキュールやシロップ、果汁などを使って味付けをし、天然の色素を少し加えて、美しい仕上がりになるよう色味の調整をしています。
そして、冷やし固めた寒天を手作業で一つひとつを切り出し、形づくり、組み立て、3日〜1週間乾燥させて完成します。
そんな〈こうぶつヲカシ〉を制作している私たちに、今年の6月頃、事務のさえちゃんから、
こんな企画の話キタヨ!!!とお話が。
ファイナルファンタジーXIVのゲームに登場する「クリスタル」「クラスター」「シャード」の3種類を、夏限定の「星のカケラ」の様な感じ❣️で、できるかな?!
できるよね?と。
この4年間、毎月新しいこうぶつヲカシを開発してきましたが、これまでのたくさんの開発や研究、何度も繰り返す試作の経験があったからこそ、
とてもリズム良く今回のお話が進んだ気がします。
ここで、「クリスタル」「クラスター」「シャード」の3種類がどのようにして制作されるのかをご紹介したいと思います。
「クリスタル」
クリスタルは、寒天を人差し指の太さくらいでひし型の直方体に切り出し、角を落とし六角柱に、その後上下面取りをして出来上がります。
「クラスター」
クラスターはクリスタルと同じ六角柱を切り出し、今度は上だけ面を取ったパーツを3本つくる。
面を取ったときの切り落とした寒天を集めてナイフで細かく刻み、母岩の部分を作る。
この母岩の寒天に3本の柱パーツを組み立て、水晶らしいバランスになるように整える。
箱の中には6種類、計8個のクラスターを入れるため、大きすぎず小さすぎず、詰めやすいように、というのも考えて手を動かす。
仕上げに金粉の輝きをまとわせて完成。
水晶好きの私は、
もっとパーツ多く、、と思うところもありましたが、箱のサイズや受注数、6種類かつ水色多めか〜!とさまざまな条件をクリアしつつ、
切り出しのパーツの数や一つに対する組み上げの時間などなどもあり、最終的に出来上がったのが、水晶が3本に母岩付きが1番ベストな形に。
「シャード」
ハラペコラボでは定番の形。
コロコロした形がかわいく、
鉱物に見立てて組み上げて使ったりするアイテムでもあります。
これは小指の先くらいの大きさで寒天を立方体に切り出し、すべての角を落として面取りをします。
一粒につき最低8回の面取りと、その後の微調整。
リアルな形を再現し、小さな一粒にでも手間を惜しみません。
『クリスタルのカケラ』に入っているお味は、カラメル、ブルーベリー、ライチ、ミント、カシス、ラフランスの6種類。
懐かしかったり、ほっとしたり。
しっかりお味のあるものから、優しいお味も含めて、バランスの良い一箱となりました。
この6種類のお味からクリスタル、水晶、コロコロとした球体の3種類の形を提案させていただいたのです。
一つひとつ丁寧にカットし、パーツを作って組み上げる。
組み上げてさらに乾かし、箱詰めするまでに何日もかかります。
湿度の高い日は乾燥にムラが出たり、思うように仕上がらないことも。
逆に乾燥がひどい日は、アトリエで湿度を調整しながら作業しています。
開発していていつも心掛けているのは、
あれ?いつもとパーツの組み方違う?え?今回はこんな切り出し方なの?と、通常やっているカットの応用編みたいな感じで、新人さんでも、エキスパートでも、カットしている人がマンネリ化しないように、遊び心を忘れないようにと考えています。
今回制作している中で、お気に入りなのは、クリスタルかなぁ。。。♪
全て手作業なので、それぞれに同じものが二つとない、バランスや表情に個性があって好きな形。
スタッフ一人ひとりの性格も作品の仕上がりに出るので、コロコロした形ひとつでもこれはちかちゃんかな?これはさくらちゃんだな?と顔が浮かんだり。
ひとつひとつ挙げるとキリがないんですが、師匠とも呼ばれつつある”まつもっちゃん”は、切り出しも早ければ組み上げも速く、美しい。
その隣で作業の効率の良さを観察し、いいとこは盗む!
確実にレベルアップに繋げるはっちゃん。
その関係性もかっこいいなぁ、とニヤニヤ。
母岩の大きさに気をつけてねと、何回も微調整をしてくれていたゆかりちゃん。
在庫の把握、素作りはもちろん細々とみんなの作業が効率よくなるように、いつも目を光らせて、いい意味でふざけて、場を和ませてくれるひろみ。
調子に乗りすぎるのは私と同じで、はいはいはいーとみんながなだめてくれている。
淡々と、黙々と数をこなして、店舗だってキッチンだって、どこにでもすぐにお助けに行ってくれる、ゆちゃん、梅ちゃん。
梅ちゃんは、いつもほっこりかわいいTwitterも投稿してくれてます!(みてね♡)
いつ、何のカットでもこれはこんな感じ?大丈夫?とかじやさんや、すえみちゃん。
感覚だけの私の切り出しをちゃんとしっかり再現してくれる。
安心安定のフタリ。
そうそう、安定で言えばさおりちゃん。
双子の赤ちゃんと2人の子供、4人を育てているだけあって、パワフル。
子どもの保育園が同じで、その時に見かける顔とアトリエでの顔が違うのよね。
作業してる時、みーーんないい顔してる。
まゆみ先生は、みんながクタクタのタイミングで美しい差し入れをしてくれる差し入れ名人。
そして暗算達人でもあり、カットの数をすばやく計算してもらうことも多々あります。
それくらい自分でやりなさーい!まゆみを無駄遣いするなー!とよく怒られます。笑
私がやんや言われてるのを一番笑ってないか?ゆきちゃん?
そして、手が美しいのもゆきちゃん。寒がりなゆきちゃん。
今週やっと、アトリエの冬支度したからね。ゆきちゃんのために。
写真もだけど、みんなをほんわかさせるのもなみちゃんだからできること。彼女の感覚や感性は真似したくても真似できない魅力のかたまり。
どれだけでも引き出しがあり、あだ名の数もナンバーワンなわらっしー。
宝石カットも、水晶カットも他の人とは違うやり方だけど完璧な仕上がり。
少しでも時間があったら駆けつけてくれる、マキマキとさえちゃん。
さえ、早くなくていいから笑。
丁寧にやって!ってそれぞれカットする人に合わせて、お手本で緩めたり絞めたり、声かけや力の使い方の上手な先輩ラボメンバー。
まだまだいるんだよ、ラボメン!!
ハラペコ好きすぎて、ついつい脱線してこんなのもあんなのも~って、かわいいが止まらないちえちゃん。
こうやって書いている文章をうまくまとめて、発信してくれるいずみ。
その横にピッタリくっついて早く仕事を覚えるゾ!とがんばり屋のみっちゃん。
時間のかかる詰め作業や、さらに可愛く美しく、細部までデザインされた梱包。
それを抜かりなく作業し送り出してくれる、発送チームのエミ、カナさんをはじめ、かなえちゃん、かすみちゃん。
商品や梱包に使う資材の管理してくれるあやこ。
グッズあそびの達人とも言えるセンス溢れるかわいいミヤちゃん。
みんなが出勤する前に作業しやすいようにとお掃除してくれているすーちゃん。
お掃除のプロ!いつか学びたい!
お店の接客はもちろん、ディスプレイによるハラペコの世界観を表現してくれる涼子さん。
存在だけで絵になるよね。
細々した事や、店舗でできるお手伝い、お客様への素敵な対応のできるチドリとチカコ。
かわいいんだ2人とも♡
ものすごい受注数だって、どれだけこうぶつリーダーちーちゃんが慌ててたって、これ忘れるなよーあれ忘れそうだよー!ってみんながそれぞれにフォローしてくれている。
みんなのお腹を癒す、料理長しばちゃんのご飯。
ふぁーや、よかったねぇ、こんなに素晴らしいラボメンバーたち。
1日、1日、かけがえのない時間。
仕事って人と出会うためのものだと思う。
私はそれを学んだな。
これからもたくさんの人を感動させて、みんなでその感動を共有したいです。
と、いうわけで長く長く、ながーーーくなりましたね。
これだけの人たち、いやいや内職のスタッフだっているんだぜ。
宮内さん、ガッキー、いずみのお母さん、さえまま。
もっちゃんだっているんだぜ。
あのもっちゃんだぜ!(気軽にもっちゃんとか言ってごめんなさい笑)
※もっちゃんはこのnoteのプロデューサーでもありブロガーの徳力基彦さんです♡
ヨガで身体メンテナンスしてくれてる、みかちゃん。
心のケアしてくれる慈雨さん。
デザイナー淳さんもそうよ。デザインはもちろん、いつもすごく癒されている。
みーんな、大好きな人。
そして みんながいてくれて、たくさんの実績を積んできたからこそ、
ファイナルファンタジーXIV×伊勢丹スペシャルコレクション
『クリスタルのカケラ』という企画が叶ったのです。
青の美しい箱。
いつもの紺色とはまた違う雰囲気で、とても好きです。
なみちゃんと撮影した包装紙バージョンはとっておきの1枚。
引き続き制作を見守ってくださいね。
ゲームはもちろん!お菓子も♡
楽しんでいただけますように。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
お客様に書いているつもりが、いつもどうしてもスタッフに向けてになってしまう。
みんなに伝えたいんだよ。
いつもありがとう。
開発 吉田洋子
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