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良いものは必ずしも高いとは限らない

私が応援しているあるバイオリニストが楽器を買い替えた。私はそのことを知らなかったが、買い替えて最初の配信であまりにも音が素晴らしかったので、思わず「音が、絶対いつもと違う」と叫んでしまった。

彼女が言うには、良い楽器が必ずしも高いわけではない。楽器が高いのは、世界に名の知れた職人が作っているから。そして、その職人が亡くなると、新しい楽器の供給がなくなるので一気に値段が跳ね上がるとのこと。

つまり、腕の立つ職人でまだ名が売れていない人が作った楽器は、良い楽器だけど手ごろな値段で買えるわけだ。それを、自分の腕と耳で弾き比べてお気に入りの一本を選ぶのがプロのバイオリニストということ。

これは、楽器だけの話ではない。ミュージシャンも同じ。小説家やあらゆる芸術家も同じ。シェフやパティシエも同じ。

人の評判を作るのはメディアの役目だが、そういったものに惑わされずに自分のお気に入りを見つけたいものだ。






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