「ゆっくり解説動画」の外注問題について。好き勝手に語るシリーズ#3
「ゆっくり解説動画」の外注問題について好き勝手に語っていきます。
ありがたいことに多くの方に閲覧いただいております。
その割に得られる情報が少ないんじゃ? という気がしましたので、もう少し踏み込んだ記事を公開しました。
気になった方はぜひそちらの記事もご覧ください。
ゆっくり解説界隈、ざわつく
ゆっくり動画とは、二次元のキャラクターと音声読み上げソフトを使用して制作された動画のことです。ゆっくり解説動画とは、ゆっくり動画の中でも特定の物事を解説している動画になります。
そのゆっくり解説動画のシナリオ制作が、クラウドソーシングサイトで発注されている! と、にわかにざわついた件についての記事になります。
この件はクラウドソーシングサイトで募集された案件のスクリーンショットがSNS上に貼られたことからはじまります。
備考として、発注一覧は非公開設定の案件以外は誰でも閲覧可能です。
ランサーとしての感想
ランサーとしては「単価安いなあ」くらいです。
WEBライターを始めたころは単価や相場も分かりませんでしたから、タスク作業以外の「1記事〇円」という価格にドキドキしました。しかし慣れてくると実情もわかってきますから、依頼料と仕事量が釣り合っているかどうかも分かります。
ゆっくり解説動画はよく見ますので、面白そうだなとは思いましたが応募しようとは思いませんでした。
この手の「知識がある方募集!」というような案件は、クライアントとランサーの間で認識のズレが起きやすい印象があります。
しっかりした企業の案件ならば問題ないですが、個人の発注ではライターが想定していた以上の作業を任されることもあり得ます。
そのため遠巻きに見ていたというのが正しいかもしれません。
なんか微妙に荒れた
それからしばらくのち、SNS上で「ゆっくり解説のシナリオがクラウドソーシングで発注されている」と微妙に荒れているのを見かけました。ゆっくり解説動画はいわば「趣味の知識」をウリにしている動画ですから、それを外注したとなれば界隈で白眼視されるのも理解できます。
また依頼料が低かったことも問題視されました。ゆっくり動画に限らず、動画制作は時間と手間がかかるものです。動画制作者からすればあの手間をこの低価格で外注するのかという驚きもあったことでしょう。
大きな炎上とはならなかったようですが、動画制作界隈では製作者はもちろんのこと、視聴者にも驚きを与えました。そしてこの件について取り上げたゆっくり解説動画も公開されています。
気になったことはネットリテラシー
この件で一番気になったことはネットリテラシーです。発注内容は会員以外でも見られますから、スクリーンショットでも問題はないだろうと思うかもしれません。しかしクライアントの名前を修正せずに公開、拡散するのはいかがなものかと思いました。
クライアント名から現実の個人を特定されることはありませんが、著作権や個人情報保護の観点から考えると少し危うい気がします。スクリーンショットは誰でも簡単に撮ることができ、WEB上に公開することができます。そしてそれが加速的に拡散される場合もあり得るのです。
若年層から高齢者層まで広くインターネットが普及している現代は、現実社会とインターネットがより身近になっています。誰でも見られるものだから公開しても構わない、という意見も見かけましたが、インターネットを利用するのであれば慎重に扱っていくものだと思います。
これはクラウドソーシングだけでなくTwitterやInstagramでもいえることで、本人は身内話のつもりで公開することもあるかもしれませんが、現実社会で「あの人ちょっと〇〇だよね」と身内話をするのとは全く違うものです。
もしクライアント名を伏せて公開されていたのなら、このように思うことはなかったでしょう。
まとめ
WEBライターにとって著作権、個人情報保護は外せない知識です。人の振り見て我が振り直せではありませんが、改めて意識、勉強していかなくてはならないことだと思いました。
軽い気持ちで使用した画像が著作権侵害を侵してしまったら、クライアントに迷惑をかけてしまうことにもなりますし、私自身の信頼にも傷がつきます。画像だけではなくリライト、コピペ、改変はWEBライター業界で常に問題視されていることです。
そんなつもりはなかったで個人の権利や匿名性を侵害しないように気を付けていかなくては、と改めて思わせられた出来事でした。
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