【外注】ゆっくり解説外注をクラウドソーシング系webライター目線で語る #12【考察】
webライター、はらのです。
以前書いたゆっくり解説外注の記事のPVが地味に伸びていて、震えて眠る日々を過ごしております。
前回はゆっくり解説外注の簡単な経緯と感想文という形でした。
今回はもう少し踏み込んだ案件事情と、大手チャンネルさんは外注しているのか? の考察を好き勝手に語っていきます。
ぶっちゃけゆっくりだけじゃないから!
正直、外注されているのはゆっくり関連だけじゃないです。
YouTubeだけで言えばオカルト系からゴシップ系まで発注されています。
案件はシナリオ以外にも動画編集から動画感想アンケート、おすすめYouTuberランキングなど色々です。
タスクと呼ばれる単発のものから、プロジェクトと呼ばれる継続案件のものまで発注されています。
もはや商売になるものなら「こんなものまで!?」というものも発注されているので、個人的には「ゆっくりの闇」というよりも、副業時代なのだなあと思っています。
いうほど低額の報酬ではない
この問題は外注されていた事実と共に、依頼額が低すぎることも注目されていました。
しかしクラウドソーシングの中では、比較的妥当な価格設定の部類です。
ゆっくり外注だけが搾取されている! ということではありませんので、誤解なきようにお願いします。
とはいえきちんとした動画製作会社に依頼した報酬額と比較すれば、まあブラックにはなりますよね。
クラウドソーシングのライターはプロから初心者までいますから、その辺しょうがないかなと思います。
個人的には興味はあるけど自分で製作するほどではない、という人には打ってつけの案件ではないでしょうか。
コピーコンテンツ化について
YouTubeで手早く収益を得るためにコピーコンテンツを量産している、というのも炎上理由の一つではないでしょうか。
モラル的にどうなのかと思われるかもしれませんが、wiki参考=コピーコンテンツではありません。
ライター毎に経験値、知識や感性などが違うため、同じ情報、題材を扱っても案外違う記事になるものです。
が、マジモンのパクリとコピペはやめて欲しい!
クラウドソーシング利用者自体のスキルとモラルが低い、といわれるのは悲しい。
外注すべてが悪いわけではない
これからゆっくり解説動画の商業化が進むかもしれない。
そういった懸念こそがゆっくり解説外注問題における、最大の注目ポイントではないでしょうか。
しかし重要なのは、一体何のために外注するのかという点だと思います。
例えばオリジナルのゆっくり素材が使われている動画もありますが、それも一種の外注になるわけです。
ヘッダーイラストを外注した、Twitterアイコンを外注した、となればかなり印象も変わってくるのではないでしょうか。
そういう外注は全然アリだと私は思います。
今回はシナリオ外注が問題になりましたが、それ以外の外注もあるわけですから、一概に「外注即悪」ではないのです。
(※オリジナルアイコンなどを使用しているチャンネルすべてが外注している、という意図はありません)
大手ほどシナリオは外注していないと思う
クラウドソーシング利用者の目線から少し考察してみます。
100%とは言えませんが、専門性の高さがウリの大手さんは、シナリオを外注していることはほとんどないと思います。
私は専門性が高いゆっくり解説動画をよく見ます。
そのためゆっくり解説シナリオの案件を見た時、真っ先に「好きで作ってる人の情熱、知識に勝てるわけない」と思いました。
ライターよりもクライアントの方が圧倒的に知識があるのに、敢えてお金をかけてまで外注するメリットは皆無です。
もっと収益額を増やしたいというのであれば外注するかもしれませんが、収益源の知識レベルを落としてまですることではないですよね。
構成として外注するにしても、一度他人が手掛けたシナリオの修正は無駄に時間がかかるだけです。
動画製作会社への依頼の可能性は?
また、クラウドソーシングサイトではない、専門の動画製作会社に依頼している可能性もありますよね。
大手さんの動画の専門性の高さには、一貫性があります。
あの一貫性、業務委託のチームで保つとしたら相当手間がかかるはずです。
それを商業としてやるならコスパが悪いですから、雑多な内容を扱うか、専門性を抑えるかのどちらかにシフトするのがベターです。
(※雑多な内容、専門性の低いチャンネルすべてが外注をしている、という意図はありません)
ですからほとんどの専門性の高い大手さんは、「ゴーストライター」的な利用はされていないと推測しています。
率直な感想
私はゆっくりシナリオ案件を受注してはいません。
しかし利用しているクラウドソーシングはドンピシャでランサーズです。
クライアントもランサーも、色々な理由でランサーズを利用しています。
問題の裏側で「良いシナリオを作ろう」と思っているライターもいます。
やっつけ仕事のライターもいるかもしれませんし、動画編集に携わっている人もいるでしょう。
外注する人、受注する人の事情は色々あります。
ゆっくり解説シナリオ外注に対して、視聴者が感情的に思うことがあるのは当然です。
しかし「悪いこと」ではないんですよね。
だから時々「裏側で一生懸命に仕事をしている人」のことも、思い出してほしい。
それと同時に簡単に「どうせ外注でしょ」と決めつけないで欲しい。
本当に外注しているチャンネルもあるかもしれません。
でも一人で製作させている方にとっては悲しい言葉だと思います。
まあ闇感がすごいから炎上してるんですけどね。
基本的にゆっくり動画全般は趣味色が強い動画ですから、お金が絡むことにはどうしてもナイーブになってしまいます。
最近は買収問題もあるようで物騒すぎる。
まとめ
ゆっくりの元ネタである『東方project』はZUN氏が主宰する同人サークル『上海アリス幻樂団』で製作されたゲームです。
ですからゆっくり動画を他の動画と比較すると、少し同人的な雰囲気があるように思います。
だから外注、業者、など不穏なワードを目にすると困惑してしまうんですよね。
「専門性が高い」「更新頻度が高い」など様々なチャンネルの特色があり、各々にニーズがあります。
どのチャンネルが外注かというより、自分が好きな動画を楽しめたら一番いいですよね。
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