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3000文字チャレンジで「まとめる力」を身に付けろ!【好き勝手に語る#10】

webライターのはらのです。

突然ですが、はらのはオタクです。好きなことは際限なく無駄に語りたくなります。
そのため私が書く文章はくどい!
ということで、仕事以外の場では1記事3000文字以内にまとめることを意識して書いています。

今回は文章をまとめるとはどういうことなのか、好き勝手に語っていきます。


1 無駄な文章のオンパレード


webライターをはじめたばかりの人にとって、3000文字は結構な長文です。
調べて、まとめて、書いて、書いて、でも2000文字にも行かない、というのはライターの誰もが経験したことではないでしょうか。


実際に私もはじめて1500文字の記事を受けたときは「終わんねえ……」と絶望したものです。
記事全体の構成も考えながらライティングしますから、いやというほど「あと何文字……」と意識してしまいます。


ですがオタク活動となると話は別です。
私が好きなものを好きなように語る!
それ自体がライフワークのようなものですから、無限に語ります。
そこに文字数という概念は不必要なのです。


そんな気質ですから、いざライティングに慣れると無駄な文章マシマシの記事ばかり量産してしまいます。
推敲の際に自分の文章を見返して「何言ってんだコイツ」となるのはザラ!
そこで気づくわけです、「私、文章まとめるの苦手だ!」ということに。



2 まとめる力って何よ


私の考える「文章をまとめる力」とは以下の二つです。

まず一つ、無駄を削る。
そして次に、必要を省かない。

この二つは本来「過不足ない状態」として一つにまとめられるものですが、過と不足のバランスが意外と難しい。
過をを補おうとすると不足し、不足を補おうとすると過になってしまいます。
最終的にドツボにはまって「何が過で何が不足しているのか」が見えなくなってしまうのです。


記事のテーマを見失ってしまうのには、様々な理由が挙げられます。
例えばテーマを落とし込めていないこと、記事の方向性を定め切れていないことなどです。
しかしオタクの私にとってはそれ以外にもテーマを見失ってしまう理由があります。
ズバリ「語りたくなってしまう癖」です。



3 人のウンチクほど面倒なものはない


ほとんどのライターはライティングにかける時間よりも、リサーチにかける時間の方が多いのではないでしょうか。
ライターにとって文章力も必要ですが、同じかそれ以上に「リサーチ力」は必要です。


情報を仕入れれば仕入れただけ、記事の軸がしっかり定まっていきます。
記事の方向性も情報の精度も上がりますから、リサーチは必要不可欠なのです。
そして上手い文章というのは、「鼻につかない情報の出し方」が出来ているものを指します。
文章に添えられた雑学すら、本題をよりしっかり伝えるアクセントになるのです。


しかし様々な情報を入手したオタクは思ってしまいます、「これ全部語りたい!」と。
その語りたい文章が、記事の中の「どうでもいいウンチク」として盛り込まれてしまう。
人のウンチクを見聞きすることほど面倒なことはありません。
結果、書いた本人も読み手も「何言ってんだコイツ」と感じる記事が出来上がってしまうというわけです。



4 使わない情報の方が多い


さて、ここまで「オタクである私の主観」から文章全体の無駄について書いてきました。
しかし「新たに仕入れた情報」を語りたいのは、何もオタクだけではありません。


ライターにとって情報のリサーチは必要不可欠ですが、「情報の取捨選択」もまた必要不可欠です。
調べた情報のすべてを限りある紙面、文字数の中に織り込むことは不可能です。
情報を得ることは記事に厚みを持たせることにもなりますが、同時に「必要ではあるけれど使わない情報」が増えることにもなります。


時間をかけてしっかり調べ上げ、精査したことは、ある意味努力です。
努力して得た情報、切り捨てるには惜しい。
誰でも費やした努力は報われたいと思うものですから、そう思うこと自体は不自然ではありません。
そして一度手にしたものを手放すのは、勇気がいります。
捨てられない情報に振り回され、最終的にはテーマを見失ってしまうのです。



5 ライティングは振り回されるもの


また、ライターは文字数にも振り回されるものです。
『本来なくてもいい情報だけど、この情報を上手いこと文章に差し込めれば文字数を増やせる』
ライターの誰もが一度は考え、実行したことではないでしょうか。
しかし無くてもいいは、無い方がいいのです。
まとめるのが苦手であれば、なおさらいりません。


・語りたい!
・情報を捨てたくない!

・文字数が足りない!

このような都合に振り回された結果、何を伝えたいのか主軸が分からない記事が出来上がってしまうのです。


では「情報の過不足がないわかりやすい記事」とはいったい何なのか。
単純に考えれば「ライターの都合を放り投げた記事」ということになります。
書き手の都合を排除して、読み手ファーストの文章を書くからこそ、わかりやすい記事が出来上がる。
当たり前のことですが、語りたいが先行してしまって見落としていました。



6 だから私は3000文字


分かりにくい文章の中でも特に厄介なのが「無駄が多すぎる記事」です。
文章量は多いのに、ライターのウンチクや、修飾語が多すぎて記事の本質が埋もれてしまいます。
じゃあ最初から制限かけちゃえばいいじゃない!

ということで、私は3000文字を意識しています。


仕事ではありませんから、無駄に装飾して文字数を稼ぐ必要はありません。
しかしその分ウンチクが増えていきます。
そしてオーバーしてしまった文字数、真っ先に削るとなれば「いらないウンチク」です。


いらないウンチクを削る作業が続けば、この情報はいる、いらないの取捨選択が上手くできるようになっていきます。
つまり文字数に制限をかけることでより慎重に推敲を行うことになり、結果「まとめる力」が身に付くというわけです。



7 でもまあ「くどさ」も味ではある


記事の中の情報のバランスを保つことは大切ですが、文章から感じ取れる個性は画一化されるべきではありません。


人の性格が千差万別であるのと同じく、ライターによって文章に現れる個性は違います。
人に相性があるのと同じく、読み手と書き手の相性も存在するといっていいでしょう。
シンプルな文章を好む人がいれば、正反対にくどめの文章を好む人もいるものです。


一番大切なことは「文章の中にある情報のバランスを保つこと」であって、お手本のような記事を書くことではありません。
正しい文章の書き方はあっても、正しい文章は存在しないもの。
もしそのようなものがあるのなら、世の中の記事はすべてつまらなくなるでしょう。
どのような美味でも一週間、一か月と続けば嫌気がさしてしまいます。


くどい文章があるからこそ、シンプルな文書が輝く。
シンプルな文章があるからこそ、くどい文章も読みたくなる。
文章の個性に正解がないのであれば、情報のバランスを保ちつつ自分の持ち味を生かすのがベストだと言えるでしょう。


8 まとめ


ライティングにおいて「長文よりも短文を書くことの方が難しい」と言われています。
3000文字は短文というには多いですが、手始めにチャレンジしてみるにはほどほどの長さではないでしょうか。

さて、この記事のタイトルは『3000文字チャレンジで「まとめる力」を身に付けろ!』です。
ここでピッタリ3000文字、やったぜ!


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