前職の上司からヘルプコールが来た話

「お前、ちょっとA部署(私の住んでる地域から約600km弱)に行けない?」

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3月に辞めた前職の元上司からそんなLINEをもらいました。
「なぜ」「もう部外者だし」「行きたいのは山々だけど・・・・・・」

私「ちなみにどれくらいの期間ですか?」
元上司「今月いっぱい」

さては元上司、私のことニートだと思っているな?いや、つい癖で行ける行けないすっ飛ばしてどれくらいですか?とか聞いてる私も私ですが。

元上司「今人手が全然足りてなくてさ。半分冗談だけど半分本気。誰か派遣できる人がいないか考えた時真っ先に浮かんだのはやっぱお前だったよ。」

と、いうことが週末にありました。私は結構イカれてるとこがあるので、「今週末ならなんとか空けられます。木曜仕事終わったらそのまま出発し、金曜の朝から作業に参加。日曜の午前まで作業して戻りと言う日程なら可能です」と返しています。

なぜ私がこんなイカれた話を前向きに検討しているのか。

前職は私が学生時代から本当にやりたい業種でした。しかも県下で一番勢いと規模がある法人にご縁があり、もう職場で死んでもいいと思って働いていました。
大好きな仕事、大好きな会社、大好きな上司、大好きな先輩に囲まれ本当に幸せな時間を過ごさせていただきました。給料や労働時間は他の業種に比べてお世辞にもいい待遇ではなかったけれど、そんなことは自分の夢の前では蚊ほどの障害になりません。逆に「私と同じく夢見た若者の未来のためにも、頑張って会社に貢献して待遇が良くなるような成果をあげよう」と考えていました。

文字通り、死に物狂いで働いていました。
移動は常に駆け足。納得がいかなければ先輩と言い争いをする。その代わりやれと言われたことは何時までかかっても絶対にやる。仕事が回っていない部署があればお手伝いに行く。
本気で会社を愛していたからこそ全く苦にならず、逆に心から楽しんで誰よりも元気に働いていました。
そんな私を見て、一緒に働いていた仲間は私のことを「ミスター○○○(会社名)」と呼んでくれていました。

結婚し、家族が増えても働き方を妥協することはありませんでした。しかし私の夢は所詮私だけのものです。
家族にもたくさん迷惑をかけ、気づけば実父から諌められ、ここが私の能力では限界だったかと悟り会社を後にすることに。
仲間はみんな快く送り出してくれましたが、私は自分のことをずっと恥じていました。

そんな折に、このような連絡。
本当に涙が出ました。少なくとも私がやってきたことはそんなふうに思っていただけるくらいには価値があったんだ。
きっと今回のヘルプはなんだかんだ見送りになってしまう(私中心の日程は組めないので)と思いますが、今後もしこう言うようなお話があれば迷いなく全力で恩返ししたいです。

これから先、あれだけの情熱を注いで働きたいと思うことはきっとないでしょう。
でも、だからこそ、あの時家族のために自分の夢を諦めたのだから、自分の夢以上に全力で家族のために働く所存です。
父ちゃん頑張るからな。

明日は、「本当にnoteを読んでもらいたいなら」というお題で書きたいと思います。

それでは、
何卒宜しくお願い申し上げます。

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