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天界に咲く花、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

波羅蜜多WAVEの音声版のミニコーナー、【蜜りんごの森】。
今回の音声はこちらです⬇


今日、道を歩いていましたら、道端に彼岸花がたくさん咲いていて、お彼岸が近いことを知りました。彼岸というのは、あちらの彼方、あの世という意味です。

今年の秋のお彼岸は、週明け9月20日(月・祝)敬老の日から9月26日(日)まで。
彼岸花は、別名を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ともいいますよね。サンスクリット語という古代インドの言葉(manjusaka)の音写で、漢字をあてたんですね。もともとは「赤い」という意味だそうですが、赤い曼珠沙華は、「天界に咲く花」という特別な意味があるそうです。

曼珠沙華は仏教にゆかりが深い花で、仏教経典の「法華経(ほけきょう)」に出てきます。「ほけきょう」というと、ホーホケキョ、と鳴くウグイスを思い浮かべる人も多いと思うのですが、これは昔の人がウグイスの鳴き声を聞いときに、「法華経」と言ってるように聞こえたことが由来だそう。

作家の宮沢賢治や芥川龍之介は法華経の思想を受けているようですが、彼らの作品は、ちょっとスピリチュアルな感じがするのも、うなずけますね。

法華経の序盤に、「蔓陀羅華(まんだらけ)、摩訶曼陀羅華(まかかんだらけ)、蔓殊沙華(まんじゅしゃげ)、摩訶蔓殊沙華(まかまんじゅしゃげ)、而散仏上(にさんぶつじょう)」という一節が出てきます。

「お釈迦さまが弟子たちのために説法をしていると、赤白の大小4つの花が頭上から降り注いだ」というような訳になります。この花を見ると、悪行から離れて改心できるというような、大きなパワーがあるのだそうです。

このようなストーリーを少しでも知ることで、彼岸花の見方も変わってくるのではないでしょうか。


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