hrmrk

コピーライター、ときどきイラストレーター。俳句が好きで、韓国語を勉強中。なにか散文を書…

hrmrk

コピーライター、ときどきイラストレーター。俳句が好きで、韓国語を勉強中。なにか散文を書いてみたくて、noteをはじめました。

最近の記事

韓国語note1|봄 봄 봄 春

春の気分にぴったりで最近よく聞いている曲、「봄 봄 봄(Bom Bom Bom)/ 로이킴(Roy Kim)」の歌詞を、勉強のために日本語にしてみた。(間違っているところがいろいろあるかもしれません!) この歌の好きなところは、弾むような「봄 봄 봄(春 春 春)」の繰り返し。韓国語で「春」を意味する言葉が「봄[pom/bom]」であったからこそ生まれた歌だなと思うとぐっときて、外国語を学ぶ喜びをひしひしと感じた。こういうのをもっと読んだり、聞いたりしたい。日本語の「はる」

    • ときどき一句鑑賞1|バターサンド

      マルセイバターサンド常緑樹の林  佐藤文香 「マルセイバターサンド」は、六花亭のお菓子だ。しっかりと固めのビスケットに、バターとホワイトチョコレートを合わせたクリームと、レーズンが挟まっている。そのおいしさもさることながら、パッケージが素晴らしい。薄くてぴかぴかの銀のフィルムで、一つずつぴっちりと包装されており、特別なお菓子としての厳かな佇まいがある。指先にわずかに力を込めてフィルムを切り、ゆっくりと包みを開いてゆくときの、しんとした心持ち。それが、「常緑樹の林」から想起され

      • 漢江のこと

         出張で、一度だけ韓国に行ったことがある。  そのとき、私はまだK-POPも聞かなかったし、韓国ドラマも見ていなかったし、もちろん韓国語も勉強していなかった。日帰りの出張で(当時も思ったがかなり乱暴なスケジュールだ)、仁川空港からタクシーで1時間かもう少しくらい走ってオフィスへ行き、そこで一つ打ち合わせに同席して、そのまま再びタクシーで空港に戻ったので、看板や標識がハングルで書かれていたことを除けば、そこが韓国だったのかどうかもよくわからなかった。  ただ、打ち合わせの場

        • まるい水、まるい空

          1月の終わりに、松濤美術館での展示「舟越 桂 私の中にある泉」を見に行った。 舟越桂を知ったのは、浪人生のときだった。実物ではなく、図書館で借りてきた本で作品を見て、彫刻科志望に転向しようか、と少しの間考えるほど心を掴まれた。目元や口元に無数に刻まれた、細かなのみの跡。皮膚の下に透ける血の色のように薄く施された、赤や青の彩色。澄んでいるようでどこか虚ろさもある、ここではない遠くを見ているような目。 舟越桂の作品は、ごく初期のものを除いて、木彫の目の部分だけが大理石でできて

        韓国語note1|봄 봄 봄 春