見出し画像

おしゃれ = 遊び心 ってことかな「ポール・コックス展」| art-005

こんにちは!
今日は、すでに会期終了済みではありますが、1月上旬に訪れた「つくる・つながる・ポール・コックス展」をレビューします。こちらは2022年、私が最初に訪れた展覧会でした。

ポール・コックスさんのこと

ポール・コックスさんは、フランス・パリ生まれのアーティストです。絵画・グラフィックデザイン・絵本・舞台美術などでフランスを中心に幅広く活躍しています。

幼いころ、作曲家の父のピアノの上には、いつも北斎と写楽の絵がありました。僕はその絵が大好きで、何度も模写していました。

ー ポール・コックス | 本展開催によせたコメントより

私は展覧会にいくまで知らなかったのですが、絵本が邦訳されたり、ルミネやキリンビールの広告のイラストを手がけたりと、日本とのゆかりも深い方のようです。

私はよく、artscapeというwebマガジンで展覧会情報を収集しています。ポール・コックス展もこちらでオススメ展覧会としてピックアップされていたので観にいってみることにしたのでした。

展覧会サマリ

ー基本データー

展覧会名 
つくる・つながる・ポール・コックス展
会期   
2021年11月20日(土)~2022年1月10日(月・祝)
開館時間 
9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日  
月曜日(1月10日は開館)・12月29日~1月3日
会場   
板橋区立美術館
都営三田線「西高島平駅」徒歩14分
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
観覧料  
一般 650円(当日会場販売、現金のみ)

HPより( https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001473/4001477.html )

板橋区立美術館、はじめてだったのですが駅から歩くけれどいいところでした。2019年に大規模改修が行われたようです。
近くにカフェはなさそうだったのですが、ラウンジがあったのでそちらでバスを待つなどゆっくりもできそうでした。

ー感想ー


・興味深度 ★★
・感動度  ★★★★
・影響度  ★★★
・コスパ度 ★★★★


①部屋に飾っておきたいグラフィック

展示室の構成は、絵画・グラフィックデザイン・絵本・インスタレーションなどで分かれていたのですが、私はグラフィックの部屋が一番好きでした。

ところ狭しとポスターやスケッチが展示されていた

部屋に飾っておきたくなるポスターです。
整いすぎていない、手で作った感じ?がすてきだなと。

ちなみに、作品は押しピンで留められて展示されていました。ポスターのあるべき姿というか、なんだか納得です。

中には端がちぎれているものも

②独特な色彩感覚

そして色彩感覚が独特だなと思いました。
一般的には、類似色か反対色の配色が整いやすい組み合わせだと思うのですが、中間の色で配色している?ように思えました。

トーンも、同一・類似トーンか、対照的なトーンを使う配色が整いやすいと思うのですが、特に絵画作品では中間の、ちょっと違うトーンを組み合わせている?感じです。

あまり見かけないのと、自分では絶対にしない配色だったので、印象に残りました。

オランジュリー美術館の「睡蓮」の展示を思い出した
特に配色が気になった作品群

③おもしろインスタレーション

「絵ひらがな」というインスタレーションもおもしろかったです。
文字を絵に置き換えていたのですが、例えば「り」は「り」っぽい絵という訳ではなく「リス」。「る」は「ルイ14世」になっていました!

あ、そういうこと?となったのですが、
ルールが抽象的ではなくてわかりやすい方が、みんなで参加するインスタレーションには向いているのかなと思いました。

ひとつのひらがなに複数の絵が充てられているものも

まとめ

全体を通して、とてもおしゃれで心くすぐられたのですが、この正体は自由な遊び心によるものなのかな?と、私は思いました。
人の心を惹きつけるには、普通や無難を知った上で、いかに自分オリジナルのはみ出すところを作るかが大切なんだなと改めて感じた展覧会でした!

美しくておしゃれなものづくりをしていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?