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こだわり抜かれた美しさ「はじまりから、いま。」| art-007

こんにちは!私は週1ペースで展覧会にいっています。
今日は、アーティゾン美術館の展覧会「はじまりから、いま。」についての感想まとめです。
本日までの会期ですので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。

アーティゾン美術館のこと

1952年開館のブリヂストン美術館が、約5年の休館を経て2020年に新館名でオープンしたのがアーティゾン美術館です。「創造の体感」をコンセプトに、古代美術、印象派、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、そして現代美術まで幅広く収蔵しています。

京橋周辺には何度も訪れたことがありましたが、アーティゾン美術館ははじめてでした。
こんな都会の真ん中にこんなに大きな美術館があったんだと驚きました。

入口前のスペースが広く、都会の中心だけど開放感がある

展覧会サマリ

ー基本データー

展覧会名 
はじまりから、いま。1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ
会期   
2022年1月29日(土)~2022年4月10日(日)
開館時間 
10:00~18:00(2/11を除く(金)は~20:00)
※入館は閉館の30分前まで
休館日  
(月)、3/22(火)
会場   
公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
6・5・4階 展示室
〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-2
JR「東京駅」、銀座線「京橋駅」、各線「日本橋駅」各 徒歩5分
観覧料  
一般 1,200円(オンライン販売/当日会場販売:1,500円)

特設HPより( https://www.artizon.museum/exhibition_sp/hajimari/overview/ )

ー感想ー


・興味深度 ★★★★
・感動度  ★★★★
・影響度  ★★★
・コスパ度 ★★★★


①洗練されたデザイン、心地よい美術館

まず美術館自体の建築やデザインがとてもすてきです。
効果的に配された吹き抜け、特別感のある真鍮の壁面、広々とした展示スペース、こだわりを感じるサイン計画や印刷物…
全体の統一感や空気感がとてもよくて居心地のいい美術館だなと思いました。
そして高級ホテルのような丁寧な接客にもびっくりしました。

美術館と同じ、金色がきれいなリーフレット

②時代を感じる展覧会ポスターギャラリー

展覧会の冒頭には、これまでの展覧会のポスターが展示されていました。
とても興味深かったです。
特にフォントや色はトレンドがあって、そこから時代を感じているんだろうなと思いました。
レイアウトにもトレンドがあるのでしょうか?勉強のために、ポスターをトレースしてレイアウトを分析してみたいと思いました。

お気に入りの2020年開催「琳派と印象派」ポスター

なお、休館までのポスターはこちらでも観られます。

③美しい印象派の色彩

色彩で光を描き出す印象派の作品の中でも、とりわけ色がきれいなものが多くて見惚れてしまいます。
コレクションのセンスがとても好みでした。

新印象派の代表的画家・ポール・シニャック「コンカルノー港」(部分)
透き通るように美しい色
クロード・モネ「黄昏、ヴェネツィア」(部分)
燃えるように暖かみのある色

④明るくきれいな抽象絵画

そして少し苦手意識のあった抽象絵画や戦後美術が好きになりました。
この作品はなぜすごいのか、何を表現しているのかを感じ取らないと、と先に考えてしまうことなく、直感的にいいな、すごいなと思えるものがたくさんありました。
考えずともいいなと思わせる力ってすごいと思います。

ヴァシリー・カンディンスキー「自らが輝く」(部分)
パリの画壇で活躍した中国の画家ザオ・ウーキーの作品群

まとめ

他にも古代美術や東洋美術など、とにかく作品の幅が広くどれもきれいで楽しかったです。
建築・デザイン・コレクション、すべてに軸があって細部へのこだわりが感じられました。
お気に入りの美術館になったので、また訪れると思います。

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