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前向きな一歩を踏み出したくなる、映画『はじまりのうた』

今日のお題は「 #映画感想文 」。ぼくは、『はじまりのうた』という映画が好きです。

ニューヨークの街角を録音スタジオに!?ミュージシャンの彼デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、ライブハウスで歌う失意の主人公グレタ(キーラ・ナイトレイ)。偶然居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)との出会いがデビューの話しへと発展するが、録音スタジオは、なんとニューヨークの街角!?!?路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホームとゲリラレコーディングは実施され、この無謀な企画が小さな奇跡を起こし始める。そしてアルバムが完成したその日、誰もが予想できなかった最高の「はじまり」が待っていた。

Amazonより

音楽で平凡な風景が意味のあるものに変わり、彩りを与えてくれる。ニューヨークの街角の至るところで録音するワクワクドキドキ感。ダンのやさぐれ娘が勇気出して自らギターを手に取って演奏を遂げる泣きどころ。ダンとグレタがお互いのプレイリストを共有しながら夜の街を歩くシーン。グレタの優しい歌声(抜群に上手いわけじゃないところがいい)と、音楽を通して人とのつながりを形成していく姿。グレタに想いを伝えるべく「Lost Stars」を涙こらえ歌うデイブの切ない熱唱(さすが抜群に上手い ※マルーン5のヴォーカル)。
Begin Again、はじめからもういちど始める、という全員のスタート感が、印象的な映像と音楽で綴られていきます。とても心地よい映画です。

売れるだけが最終目的ではない。いいものを作りたいという気概。いいものを届けたいと思う熱意。作る人への敬意。今あるものを大切にする…。登場人物からそんな気持ちが表れています。音楽ができあがるまでの工程の喜びがあり、作りたいという気持ちが湧き出てきます。音楽に限らず、ぜひクリエイターに観てほしい一本。

なんといっても、いい曲ばかりで、サントラが最高です。


旅は、人生や仕事に影響する

1996年の写真

学生時代、ゼミの先生にアメリカマスコミ見学ツアーでNew York TimesやNBC、WABC Radioなどに連れて行ってもらい、その体験から個人サイト「HARDROCK TAXI」のニューヨークな世界観を表現したという、若かりしころの自分のニューヨーク体験と「はじまり」体験とリンクするところが、この映画が好きな一つの理由。初心を思いだして、ウズウズする感覚。そして、旅に出たくなります。

旅に出ると、なにかが始まる気がします。旅先で触れる景色・食・デザインが、僕にとって仕事への活力。この映画を観てから、旅に出るときにこのサントラが欠かせなくなりました。前向きな一歩を踏み出したくなる映画。

#映画感想文

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