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蒔かぬ種は生えぬ

2023年最初のnoteです。今年もどうぞよろしくお願いします。

元旦に実家近くの裏山を散歩していたら「種」が空に舞っているのを見て、すかさずカメラに収めました。正月早々、気分があがる一コマでした。年末に書いた振り返りでも触れましたが、僕には「種」にまつわる好きな言葉があります。

「蒔かぬ種は生えぬ」
原因のない所に結果はない。準備や努力を何もせずによい結果が得られるわけがないというたとえ。

コトバンクより

中学で新聞委員長だったときのこと、題字下にことわざを載せるコーナーがあって、どうしようかなと学校の図書室でことわざ辞典をめくっていたら目に止まり、掲載した言葉です。

そのときお世話になった木村印刷さん

以来、その言葉がずっと気に入っていて、自分の行動原則のひとつである「できそうなことを、すぐやる」のベースになっています。
自発的な一歩を踏み出すことで、いつか何らかの結果が得られる。そのためにできそうなことは主体的にやり、記録をつけ、できるほうへと道を作る(できないことは諦める)という行動を愚直に繰り返すこと。
企画、デザイン、経営、採用…あらゆる場面で、記録を振り返ったり検索する癖がついています。ツイートしたものをnoteにまとめるという行動もその一環といってもいいでしょう。

日々の小さな行動は、すべて種蒔きになりうると考えています。それがどう生かされるかなんて考える必要はないと思います。
昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の特番で、脚本の三谷幸喜さんが「種をまいているときは、それが種であると気づいていない。後になって活きてくる、活きていると気づく。」とおっしゃっているのが印象的で、勇気づけられました。


昨年の種蒔きを振り返る

さて、2022年もいろいろな種蒔きをした一年でした。特に自社サイトリニューアルは、今後の営業活動を大きく左右するものであり、メンバー全員が関わって相当な工数を投じた大きな種蒔きプロジェクト。リニューアルの過程については会社のnoteでも紹介しています。
6月末にリニューアルして半年が経過しました。ここまでの成果についての検証と必要な改善を行い、成果をさらにドライブさせていくことは、今後数年にわたっての収穫に影響するはずです。

成果があったと思われるおもな具体例を挙げます。

成果① 受注単価向上

第一の成果指標は、営業や利益など経営活動に貢献しているかということです。もともとリードの数は十分だったので、質を重視することにシフト。リニューアル前に比べてマッチングの精度は高まり、受注単価も向上したので、成果があったと言っていいと思います。

成果② 自発性や目的意識の向上

全員でプロジェクトを推進し、自社の価値観でもある「超えるをつくる。」を通しで体験したことで、クライアントに提供できる価値は何か?どうすればクライアントのビジネスを成功に導けるか?といった目的意識が高まったと感じています。例えば、リサーチに積極的に取り組んで資料の質が向上したり、主体的にクライアントと積極的にコミュニケーションするなど、アウトプット以外の行動に現れたと思います。

成果③ メンバー編成の推進

リニューアルの直前にライターが加入。ことばづくりを意識したブラッシュアップや、広報活動のウェイトを増やしたり、企画にも参画してもらうことで、明らかに仕事の進め方やクリエイティブの質に変化が生まれました。すかさずライターを増やす決断を。10名の会社に2名のライターが所属するだなんて、一年前には想像もしていませんでした。

成果④ 採用に貢献

秋にライターを募集。応募者のコメントをみると、リニューアルサイトや広報活動を通してエルのバリューや文化が求職者に届いていることが一目瞭然で、結果、よい人材と巡り合うことができました。2023年4月に入社予定です。あらゆる仕事で「ことばで仕事を司る」ポジションに立つことで、チームの意思統一やクリエイティブの品質向上につなげていければと思います。

成果⑤ 対外的な「見られ方」の一致

リニューアルのひとつの理由として、複数サイト・複数ブランドの統一というのがありましたが、これは実効性のある成果でした。(すでに「ウルトラエル」は忘れ去られたかと…苦笑)

リニューアルのプロジェクトはとても大変ではありましたが、その分はすでにお釣りがくるくらい還元されたと思っています。

新たな課題と、改善施策

反面、「これはまだできてない」や「もっとこうしたい」あるいは「こういう仕事をしたい」といった課題や渇望もチーム内から出てきています。
そういう意見がメンバーから自然と湧き出てきたのはとても嬉しいことです。課題を改善したり、やりたい仕事を獲得するにはどうすればいいか?についてはすでにテコ入れしはじめて、みんなで企画を出しながら汗をかいている最中です。今年はそれをカタチにして、新しい収穫としたいです。

委譲する

自発性が顕著に表れるなか、なるべく任せるようにしようと、結果的にメンバーひとりひとりが矢面に立つ機会が増えました。自分がやらなくても、いや、むしろ任せたほうがいいものができる、そんな場面に遭遇して、自分の委譲下手を反省する一年でもありました。人は、年齢を重ねてくると柔軟性がなくなり、自分の経験を優先し、それ以外の考えを否定したり排除してしまうこともあると思います。
しかし、自分の蒔いた種を誰かに拾ってもらうのではなく、メンバーが自ら種をまいて収穫する喜びを知ってもらうために、自分の経験を活かしサポートすることが僕の役割だなと、改めて思うようになりました。

こうして種蒔きの成果を見ていると、自分も含めてエル全体で変化が感じられる2022年だったのではないかと感じています。そして、収穫に大事なのは種だけでなく、土、微生物、肥料、水、太陽など周囲の要素も欠かせないとも思っていて、メンバーひとりひとりが、いろいろな役割を果たせたらよいなぁと思います。

今年も、新たな種蒔きも欠かさず、将来の収穫につながるよう、仕事もプライベートも精一杯がんばっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

2023.1.1 坂田山より、飯綱山を望む

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