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13年間「朝活」を続けて得たもの

おはようございます。

僕は、役員になった13年前から早朝出社するようになり、以来毎日欠かさず「朝活」を続けています。夏は6時ごろ、冬は7時ごろ出社し、ブログ書いたり、アイデア仕込んだり、サンプリングの旅に出かけたり、読書したり。忙しければ仕事したり(それは朝活とは言わないですね…)。

やることはその日によって違いますが、楽しい時間です。清々しい空気のなか、何にも邪魔されず、自分のペースでやりたいことをやる。僕にとっての早朝時間は最高に贅沢な時間です。

ここでは、朝活でなにをやるか…は主題ではなく、朝活を通してなにを得たか、書いてみたいと思います。


なぜ早朝出社をはじめたか

20代のころからネットでの活動(ブログ、個人サイト、SNS)を忙しくしていて、とにかく「自分が楽しい」ことを重視していました。会社の仕事よりも、個人活動に注ぐ情熱のほうが上回っていたと思います。

個人でやりたいアウトプットや経験 → 仕事に還元

という感じでした。好きなことばかりやってたということですね…。仕事終えて帰宅してさらにエンジンかける夜型生活。

そんななか、当時の藤澤社長が僕に「いずれお前に託したい」と言ってくれました。1998年の入社以来、社内でただ一人Webの仕事に従事し、ちょうど成長期に入って人も増やせるようになった時期。正直、自分が役員になるだなんて思っていませんでしたが…。認められた実感。何といっても、藤澤さんがいなければ僕はWebの世界に足を踏み込むことはなかったので、すごく嬉しかったです。そのとき、僕の中で意識改革が起こりました。

会社とチームの利益を考える → 結果、自分の利益となるはず

と考えを逆転させたのです。会社の利益を上げることを軸に行動する。その「種まき」の時間を確実に作りたい。個人の時間と会社の時間をそのまま入れ替える。場所も自宅ではなく会社。だとすると、早朝出社がベストだろう。それがきっかけでした。夜は早く寝ることにして、早朝出社する。そのライフスタイルはすぐに定着しました。

朝活の位置づけ

やることが増えたから時間を増やす、それだとただの詰め込みになってしまいます。ただ作業するのではなく、利益を生み出し、相乗効果を作り出すための時間にしようと考えました。そう、種まきです。具体的には、

・ブログ書いてコンテンツを増やし、認知を得る
・プロモーションを実施し知名度を上げる(Webマンガ描くなど)
・情報共有する仕組みを考え、チーム力をあげる
・ドキュメントを整備し、みんなに使ってもらい効率UP

みたいな感じですね。これを続けることで、自分の使命感が増し、やりがいに直結していきました。朝活に明確な目的を与え、それに見合った時間を投資し続けることで、成果として実感できたことが何よりも大きな収穫です。「蒔かぬ種は生えぬ」です。

ゆとり時間を使ってレバレッジ or 何もしない

種まきのあと、水やりを頻繁にやればいいというものではない。そんな気づきもありました。

僕はもともと仕事のスピードには自信があるほうで、

・自分に与えられた1日の時間の量を10としたら
・毎日12の成果を出す
・ただし7の時間で
・そして余った3でやりたいこと、新しい挑戦に使う

こんな時間の考え方がベースにありました。これがうまくサイクルすると20、30の成果になる。必ず成果出すから好きなこと(結果会社の利益になること)やってても文句言わせないみたいぞ、という感じです。ただ、ちょっとぎゅうぎゅう詰めな感覚は否めませんでした。

朝活してみると、その2~3時間は何も邪魔が入らないので、10の時間のうち5ぐらいを占める貴重な時間であることに気がつきました。だからといって、朝活で増やした総時間すべてを活動に充てるのではなく、常にゆとり時間がある状態にしておき、空いた時間を別のことに投資してレバレッジさせるもよし、ただただネット見てるもよし、逆に何もしない時間にするもよし、緩やかに使おう。というスタンスになりました。無駄と思える時間も、寝かせたり忘れたりという時間も大事、ということですね。

継続、習慣、平常心。

web制作で一番好きなところは、作って終わりではなく、育てていくところ。だから、毎日そのステージの上で小さくてもいいから動いていたい。

でも、なにか継続したいと思っても、余裕がなければ「今日はやめておこう」となりがち。でも、朝活によってできたゆとり時間は、習慣の土台になりました。それまでもブログはそこそこ書いていましたが、早朝出社するようになってからブログを書くペースが安定し、10年連続30本/月という珍記録を含め、5000記事ぐらいたまりました(今はTwitterに軸足を移動したのでそのマイルールやめました)。「習慣」「継続」が得られたこと。これは自分のパーソナリティになったと思います。

やはり、朝活は緩やかに使える、というのが気分的にもすごく楽だったのです。朝の時間では「今日やるべきこと」をサクサクと終わらせることができ、小さな成功体験を積み重ねる状態を確実につくることができます。僕は、モチベーションは、上がったり下がったりというよりも「維持する」が理想だと思っています。ルーティンがあることで、モチベーションの維持ができるのです。「平常心」が得られたといえます。

また、朝は脳が疲れていないから作業にスムーズに入っていけるのも朝書くことのメリットです。「夜書いたものを朝見返すとなんか変…」みたいなことがなくてよいです。

朝活のリズムづくり

さて、早朝出社するためには早起きが欠かせませんが、夜更かししたら睡眠を削らなければいけない…。でも睡眠は絶対削りたくないから、毎日早寝しています。そして、早寝するには、早く仕事を切り上げなければいけません。だから大事なのは、仕事を終わる時間を一定にすること。
朝型生活を確立するなら、忙しさ度合いに関わらずまずは帰宅時間を一定にし、朝の初動時間をコントロールするほうが家族を含めた生活リズムの乱れが最小限になっていいような気がします。
あと、休みの日も就寝・起床時間を変えない、これもけっこう大事。

おわりに

そうはいっても、いろいろ忙しくて朝活どころではない、ということもたくさんあります(今もそう)。ただ、これを乗り切ればあの時間が戻ってくる、という安心感があるのは大きいです。

「好きなことを仕事にする」タイプの僕にとっては、個人軸でも会社軸でもそれほど変わらないのだな、という実感があり、結局は「没我的」になれることが大事で、朝活はそれを満たしてくれる尊い時間。

だいたい日の出前後の時間帯に通勤しているので、朝日が雲や山にあたる表情が毎日違って見えるのと、事務所に差す真横の光と影がフレッシュで心地よいです。そんな贅沢な時間、これからも大切にしていきたいです。

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ハラヒロシ @harahiroshi

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