単身中国で勤務3

前回からの続き。
営業として中堅クラスとなり、上司からは部下を雇えとの指示。
自分で面接して、良いと思った人を採れば良いよとの事。
これまで面接はされる側だったので、する側になるのは不思議な気持ちになりました。
面接のテンプレをネット上で検索し、一通り目を通して、人材会社からの紹介のあった人と面会する。
相手の緊張が伝わって、こちらも緊張する。

最初の人が1番印象的でした。彼は日本へ留学し、国立大卒の肩書き付き。学歴で言うと自分よりも遥かにお高い身分の方である。
場所は中国であるけども、日系企業のフォローと開拓を従事してもらう以上は、日本語能力は必須と思いました。彼の日本語や礼儀作法が日本人そのものであったので、思わず欲しいと思ってしまった。
彼の他に5人面接しましたが、彼を超える人はいなかったので、早速上司へ報告。二次面接で上司が彼を面接する事になり、お前が選ぶなら、任せるとのお言葉。無事、彼を採用する事になりました。

自分よりも能力が高そうな人を雇うのが、情けない話、少し抵抗ありました。
この悩みを隣の席の同僚(40代男性)が聞いて、こう言いました。
むかしからの中国の言い伝えみたいなはで、その昔低身長のボスがいて、そのボスの下には彼よりも身長の低い人しか雇わなかった。ボスは成功出来なかった。しかし、ある時から、ボスよりも高い身長の人を雇い始めてから、次々と成功していったという話があり、誰の話かは分からないですが、自分よりも能力の高い部下を、うまく使う事が成功の秘訣、という解釈をしています。
何とかなるでしょう精神で、翌月より彼と一緒に仕事を始めます。
これが30歳の夏だったと思います。
次女が無事に産まれて、2児のパパとなり、部下が出来た、区切りの年だったのかなと思います。

長くなりましたので続きは次回。
ありがとうございました。

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