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治療家が実はできることをマズローの5段階説で解説

マズローの欲求5段階説とは、人間の欲求を5段階の階層で理論化したもので、自己実現理論とも呼ばれます。
アメリカの心理学者である アブラハム・マズローが提唱した理論です。マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」という仮定の下、「人間の欲求は、5段階のピラミッドのように構成されており、低い階層の欲求が満たされると、より高い階層の欲求を欲するようになる。」と説明しました。

このピラミッドを図説すると下のようになります。

各段階を説明すると次のようになります。

①生理的欲求…生命維持(食、寝、性)
②安全の欲求…安全な住まい、経済的安定、健康維持
③所属と愛の欲求…家族、集団のコミュニティに所属したい
④承認欲求…周りから自分の存在価値を認められたい
⑤自己実現の欲求…自分の能力や可能性を最大限発揮したい



さらに、治療家が患者さんのニーズに合わせて提供できる形に当てはめてみると次のようになります。

①生理的欲求…痛みや不調を取り除く
②安全の欲求…体が良い状態をキープする
③所属と愛の欲求…患者さん同士をつなぐ
④承認欲求…より綺麗な外見にする
⑤自己実現の欲求…患者さんの人生を応援する

では!
これを一つ一つ見ていきましょう。

①生理的欲求…痛みや不調を取り除く

これはいわゆる《治療》と呼ばれる段階です。 

肩が痛い、めまいがする、具合が悪くて動けない…etc
『とにかくこの辛い状態を何とかしてほしい』というおもたーいエネルギー状態ですが、鍼灸治療院への来院動機としてメインになります。

患者さんは基本的に症状を消すのが目的で来院するため、症状が消えた途端ドロップアウトする確率が高いですが『健康になってそもそもどうするんだい?』のその先はまだまだあります。

②安全の欲求…体が良い状態をキープ

《予防》あるいは《コンディショニング》と呼ぶ領域で、この段階までくると患者さんは大きな不調がなく、途切れることなく走り続けられる体を手に入れます。

本来の東洋医学の『未病治』の真価が発揮されるところです。

ちなみに私がかつて所属していたスポーツ鍼灸治療院では、来院したアスリートをいかにこのコンディショニングに持ち込めるか?が大事でした。

なぜならば治療院の標語は『最高のパフォーマンスを発揮する』でしたからね。

③所属と愛の欲求…患者さん同士をつなぐ

この段階は《イベント》や《コミュニティ》という形になります。

治療院の弱点でもあると思いますが、患者さん同士のつながりが基本的にない、というもの。

つなぐ場は、お食事会でも、勉強会でも、院長のセミナーでも、何でもいいんです。 

④承認欲求…より綺麗な外見にする

《美容鍼》がこれに当たります。

体を元気にして、頭や顔に鍼を打つことで、肌艶が良くなったり、リフトアップしたり、むくみが取れてフェイスラインがシャープになってり…と嬉しい効果があります。

⑤自己実現の欲求…患者さんの人生を応援する

同業者からすると、『原口って何してるの?』って不可思議に思うかもしれませんが、私がこの一年半やってきたのは⑤です


『治療家』という肩書からすると①の領域に特化してるはずですし、実際的に突き抜けている先生たちはいわゆる《天才》《達人》《変態》と呼ばれます。

私はそこにエネルギーを注ぎまくるよりも、自分らしく生きておらずストレスまみれの患者さんを好転させていくには、治療スキルを磨いて健康サポートに突き抜けるだけでなく、人間関係や、お金や、仕事といった人生全般のバランスを整えていくことの方が大事だな!と考えてます。


もちろん、①、②とか④もやってるところはありますが、コミュニティとしてのNext Balanceは⑤を目指しているんですね。


はっきりいって、①の段階だと②以上のメンバーにはついて来れないです。

ひたすら、日々生きているだけで精一杯です、というところから抜けるのに鍼灸は役に立ちますが、そこからその先のコンディショニングゾーンへと入っていかないといけません。

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最後まで貴重なエネルギーを使ってお読みいただきありがとうございました。あなたが日々、穏やかに楽しく過ごせますよう、心からお祈りしています(╹◡╹)