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南伊豆でイッテツさんと話して気づいたローカルたのしみ術

去る9月に仲良しのまひろくんと静岡県南伊豆町にあるローカル×ローカル(通称L2:エルツー)というゲストハウスに2泊3日で遊びに行ってきた。

L2を運営するのは鹿児島出身で元編集者のイッテツさん
イッテツさんは4年前に南伊豆に地域おこし協力隊として東京から移住し、協力隊としての3年間の任期を終えた後、今年4月にL2をオープンさせて、南伊豆でいろいろ仕掛けているおもしろい人。

まひろくんもぼくも、イッテツさんがホストを務めるPodcast番組あっぱれ火曜日にゲスト出演したご縁で、L2にお呼ばれしたという経緯。

L2がある南伊豆町は、伊豆半島最南端にある人口8,000人ほどの小さな町だ。本州一のシュノーケリングポイントと呼ばれるくらい美しい海と温泉街で知られている。
L2は最寄りの伊豆急下田駅から車で20分の距離にあり、伊豆急下田駅も東京から特急を使っても2、3時間かかるハードな立地条件。
移動がなかなか難しいこのご時世に、アクセスが決していいとは言えない南伊豆でゲストハウスをはじめて、しかもにぎわっている。すごい。

ぼくは仕事の都合で今年4月に東京から島根県津和野町に移り住んだ。
津和野の自然、文化、町の人たちはとても魅力的で、移住してよかったなあと思う一方で、都会的なものへの恋しさも感じるというのが正直なところ。
津和野は人口7,500人ほど。鉄道もあるけれど最寄りの政令指定都市(広島市)まで車で2時間強なので南伊豆町と結構いい勝負の陸の孤島。
イッテツさんならローカルでたのしくやっていくヒントを知っているんじゃないかなと思った。

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そんなわけで、イッテツさんに「東京から移り住んでみて物足りなかったり、都会が恋しかったりすることないですか?」って聞いてみたら、ちょっと考えたあとに「そうでもないよ」と返された。

「この場所でゲストハウスを作ろうとしたら、めちゃくちゃ忙しくて他のことを考えている余裕もなかったし、作ってみたら友だちだけじゃなく、いろんな人が訪れてくれる。最近近所にも新しいお店がオープンしだして、じわじわ盛り上がってきててなかなかたのしいよ。
アクセス悪いけど、なんやかんや東京にふらっと行ける距離感だとぼくは思ってるから。精神的な距離というか。それもあるかなー」とのこと。

都会のたのしみ方は消費にあると思う。お金を払えば払っただけワクワクが得られる。
一方田舎ではどんなにお金を払っても消費的なたのしみ方はできない。消費できるものが少ないから。
でも自分がたのしみの作り手側に回ると、見える景色は変わるのかもしれない。

ぼくは津和野で作り手側に回れているだろうか?
たのしみを消費する側があり、作る側があり、どっちが偉いとかじゃないけどね。
田舎を退屈に感じたり、都会の消費に疲れたりしたら、作り手に回ることで開けるものもあるかもしれない。

そんなことを考えた2泊3日だった。

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お世話になりました、また来ます!

そんなイッテツさんがcakesで連載を再開したので、ぜひみんなチェックしてみてください!

写真:神岡真拓

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