Common Knowledge Insect

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最近の記事

「crQlr Awards 2022」への応募記録

昨年2022年のcrQlr Awardsに応募した際に作った資料を備忘録として記録します。 この応募案を軸にしたプロポーザルはオークランド市のWaste Minimisation Innovation Fund(2021/2022、2022/2023)にありがたく採択され、またプロジェク実施の場であるアーバンファームKelmarna GardensがあるWaitemata Local Boardからも資金を頂き現在自宅ガレージにおいていわゆるグローテントを利用したミニマムサイ

    • アメリカミズアブ が変えるトイレの未来

      メリアブ関連のメディアを散見しているとこれまでは食品や農産業から排出される産業有機廃棄物を有効利用した持続可能な代替飼料生産という視点での記事がほとんどであった。 その点科学ジャーナリストのChelsea Waldの新著で健全な未来の為にトイレにまつわる変革を勧める"Pipe Dream"に関するこの記事はいきなり世界のトイレ問題の解決策の一案としてメリアブをピンポイントでお勧めしている点に今後のグローバルなメリアブ展開のスピードとその限りない可能性を感じさせられたのでメリ

      • Climate/Eco anxiety(気候・環境問題不安症)から考えるローカルなウジ虫ファームの可能性

        デジタルインパクトメディア「5Media」のEco anxiety(エコ不安症)に関する記事を読んでコミュニティーでの小規模メリアブファームがその対処ツールになりそうな気がしたので備忘録的にまとめてみます。 Eco anxiety(環境問題・エコ不安症)とは 昨今メディアから伝わる悪化しつつあるという気候変動関連問題について懸念しながらも見聞きし続けることでその問題に対しての圧倒な無力感が増幅され、その結果多くの人々が日々慢性的な恐怖心(不安、無力、喪失、絶望、罪悪、怒り

        • アメリカミズアブ のすゝめ その1

          2014年末に裏庭で使っていたニュージーランドが世界に誇るミミズコンポストHungry Bin(ハングリービン)に大量のウジ虫が湧いて始まったこの一連の調べ事の経過と所感を備忘録としてブログに書き記して来ましたが、このウジ虫への注目度がさらに高まっているようなのでアップデートも含めて改めてnoteにも要約版をまとめて見ようかと思います。 まずこの湧いたウジ虫はアメリカミズアブの幼虫で学名はHermetia illucens(ハルメシア イルセンス) 、英語での通称はBlac

        「crQlr Awards 2022」への応募記録

          そもそもの何故:コミュニティーでアメリカミズアブ

          裏庭でのアメリカミズアブ飼育、ペットフードとしての販売の経験を通し、都市生活のなかにアメリカミズアブの力を借りたグリーンインフラストラクチャーが整備された世界とはどんなものか、と思っていたところ、近所にあったアーバンファームでご近所で回収した生ゴミをコンポストしてに土づくりをするプログラムがローンチされました。 市の回収に任せれば無料のところをあえて料金を払って温室効果ガス削減と地域の循環食システムについての学びを目的に掲げる生ゴミコンポストプロジェクトに協力する多くの地域住

          そもそもの何故:コミュニティーでアメリカミズアブ

          食糧不足を理由に昆虫食を勧めることに関する考察

          昆虫食の勧めの何故 様々な方面でこのアメリカミズアブ の蛆虫をはじめコオロギやミールワームなどの昆虫を将来的に人類のタンパク質原料として捉え、「昆虫ビジネス」への大手企業の参入やスタートアップへの投資などのニュースを多く見かける。 その流れを観察するとその源流は世界的な人口増による将来的な食料増産の限界に関する国連機関FAO(Food and Agriculture Organization、国連食糧農業機関)の2009年の予測と近代的畜産や漁業の生産増加に伴なう環境の悪化

          食糧不足を理由に昆虫食を勧めることに関する考察

          アメリカミズアブの基本

          このノートはアメリカミズアブ (メリアブ、と呼ぶことにします)という昆虫についての基礎知識、データ、これまでとこれからの人類との関係などについての調べ物の覚書きです。 蚕とミツバチに並びもはや人類にとってなくてはならない益虫、家畜としての認識が広まるメリアブについてこれからどうやって接していくべきか、思いをはせる際の参考になれば幸いです。 地球生態系の多様性が失われつつある、と言われて久しい中、人類の時代的な要請によって種の存続という意味での繁栄を約束されつつあるメリアブ

          アメリカミズアブの基本