エッセイが好き

あまりモノを買わない私がここ1、2年、書籍を週に1冊以上は購入しています。
それまではどうしても義務感が拭いきれなかった読書ですが、エッセイに夢中になったことをきっかけに心から好きと言えるようになりました。

1冊を読み終えるのに映画数本分の時間を要する読書は、怠惰な私にとってはかなりHPを削られる仕事です。
だから、これは違うとなると徒労感を引き摺ってしまう。

そんな読書が続いたとき、本棚で眠っていた「もものかんづめ」の後書きを何気なく捲っていると、巻末対談に登場している土屋賢二のエッセイがとんでもなく面白いらしいとの情報アリ。
さくらももこのオススメが面白くないわけがないのですぐに読みにかかりました。

初めて読んだ土屋先生のエッセイは、愉快で大真面目で本当に可笑しいものでした。
皮肉、自虐、冗談とか、馬鹿らしくてしょうもないことって人生の糧なんだと思います。
「われ笑う、ゆえにわれあり」
読書を気軽な趣味に変えてくれた一冊です。

その後も芸人ラジオが好きな私は、お笑い芸人のエッセイを読み漁るようになりました。
その状況で笑っていられるの?
そんなことに笑いを見出せるの?
と凡人の私はビックリですが、楽しむ視点を教えてくれるエッセイはある意味私にとっての自己啓発書です。
「僕の心臓は右にある」
チャンス大城のトンデモ人生が丸ごと綴られたエッセイです。
奇妙な小さいオジサンに、戦場を生き抜いた気迫を感じてしまう。夢中かも。

飄々とボケる芸人が内面を曝け出しているのにはソワソワしてしまうと同時に憧れを抱きます。
気持ちいいだろうしカッコいい。私も潔くいきたいものです。

私はずっと、言わない美学を信じています。
それでも最近キレイに生きられない自分の残念さを面白いと思えるようになり、憧れのエッセイごっこをしてみようかと思い立ったところ。
これ、人にみせる日が来るのかな〜とか、ソワソワしながら書き留めてみます。

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