いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?を読みました。

『いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?』(以下『いじめるアイツ』と略)という漫画を読みました。

その感想をつらつらと。

いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?の作者さんについて

原作は君塚力さん、作画は日丘円さん。

このお二人はタッグを組むのが2回目(たぶん)のようです。

『僕の名前は「少年A」』というタイトルを前作に出されていたそうで。

タイトルから推測するに、学生の事件モノなのかな?という感じですよね。

いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?のあらすじ

今作『いじめるアイツ』の主人公は学生時代にそれはそれはかなりひどいイジメにあっていたんですが、同窓会でいじめの主犯格だった男に再会するんです。

元いじめの犯人のその男はいまエリート銀行マンになっています。学生時代からのクソな性格は直っていません。

たとえば、首が回らなくなって融資の申し入れに来た町工場の社長を詰めるシーンがあるんですが、生活が立ち行かなくなって困っている社長をいたぶって悦ぶんです。他にもDVはするわ、浮気はするわでマジでクソ。

でもこんな男でも娘だけは愛しています。

詩織という、もうじき受験を控えた中学生の女の子なんですが、どうしてあのクソ男からこんな娘がというようなとてもいい子なんです。気遣いができて、いつも明るく笑っていて。

『いじめるアイツ』の主人公は、この娘に接近します。

部活も勉強も、それまで順風満帆だった詩織の学園生活ですが、徐々にいやがらせを受けるようになります。下駄箱にひどい言葉を落書きされたり、体操服を捨てられたり。

でもそれが誰の仕業なのかがわかりません。

詩織はやがて嫌がらせを受けたタイミングにはいつもかならずこの主人公がそばにいることに気づきます。

この人は信用できない。詩織はそう考えるのですが、注意深く読んでみるとこの主人公が犯人ともいいきれない描かれ方をしているんです。主人公の表情が絶妙なんです。このあたり日丘先生の作画が光ってるなとおもいいます。

詩織に対する嫌がらせはエスカレートしていき、やがてもう耐えられないというところまで行くのですが、、、というのが『いじめるアイツ』の大体の内容。

もっと細かい内容はネタバレ記事>>もあります。

いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか?の感想

大ざっぱにいうといじめの犯人への復讐劇なのですが、その矛先が犯人の娘へ向かってるところが見どころです。

この元いじめっ子は「いじめられるほうに原因がある」みたいなことをいうんです。弱い人間だからイジメられるんだというような意味です。

主人公は「同じことを自分の娘にも言うことができる?」と突き付けてるんですよね。

とっても引き付けられる内容です。

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