【呪術廻戦】五条悟の術式:無下限呪術とは?

無下限呪術は「日常のいたる所にある無限を現実にもってくる術式」のこと。

その応用として五条悟は次のようなことを行います。

・無限バリア
・蒼(あお)
・赫(あか)
・茈(むらさき)
・領域展開「無量空処(むりょうくうしょ)」

ひとつずつ説明していきます。

五条悟の無限バリア

敵の攻撃が五条にとどかないシーンがよくありますよね。これが無限バリアです。
(呪術廻戦のなかで「無限バリア」という風に呼ばれているわけではありません。でも説明しやすいのでこの記事ではとりあえず「無限バリア」って呼ぶことにしています)

▲無限バリアの仕組み
無限バリアですが、カンタンにいってしまうと「五条に届かない」という仕組みです。

アキレスと亀のパラドックスがよく例に挙げられていますよね。アキレスと亀っていうのは「亀がアキレス(めちゃくちゃ足が早いおっさんです)と競争をするんだけどアキレスは絶対に亀に追いつけないよね」っていう話です。

①亀はハンデをもらってアキレスよりも前の位置(A地点)からスタートします。
➁アキレスはものすごく足が早いので亀との距離をグングンつめていきます。
③亀がスタートした場所(A地点)にアキレスが到達した時点で、亀との距離はかなり詰まっていますよね。でも、亀はのろいなりにも前に進んでいます。いま亀がいる場所を(B地点)とします。
④アキレスもやがて(B地点)に到達します。でもその頃には亀は(C地点)まですすんでいます。
⑤アキレスが(C地点)に到達。でもその時には亀は(D地点)に。

この繰り返しです。アキレスがD地点についた頃には、亀はE地点に。アキレスがEについたら亀はFに……。この考えは無限に続けることができます。

見方を変えるとつぎのように説明することもできます。

アキレスが10m進むあいだに亀が1m進むとしたら、アキレスが1m進むあいだに亀は0.1m進みます。アキレスが0.1m進むあいだ亀は0.01m進みます。アキレスが0.01mすすむと亀は0.001mすすみ……

アキレスと亀の間にある距離を無限に細かくしていくわけです。

無限バリアはアキレスと亀みたいなものです。上のような考え方をすると、アキレスはずーっと亀に追いつくことができませんよね。五条の無限バリアも、敵の攻撃がずーっと五条に届くことがないわけです。

敵のパンチが五条の顔面まであと2cmのところにせまった→2mmのところにせまった→0.2mmのところに…→0.02mmのところに…→0.002mmのところに…………。

屁理屈にきこえますよね。でもこの屁理屈を現実化させられるのが五条悟の無下限呪術。

学生時代、五条は無限バリアを改良していた
伏黒パパと戦ったあと(9巻の76話です。伏黒パパめちゃくちゃかっこよかったですよね)、五条は無限バリアを改善しました。夏油と硝子に、ペンと消しゴムを投げてもらっていたシーンがあったんですけどおぼえていますか?

①まず、バリアに引っかかるものを選り分けることができるようになりました。ペンは通さずに、消しゴムだけバリアを素通りさせたシーンがありましたよね。

➁また、バリアをオートで展開できるようになりました。伏黒パパと戦うまでの五条は、意識していないと無限バリアを保つことができませんでした。「バリア出すぞ!」って意識してないとバリアが出ていなかったわけですね。ただこれだと疲れます。高専の結界内に戻れたことで気を抜いた五条はバリアを解き、結果、伏黒パパに不意打ちを受けましたよね(8巻70話)。


五条悟の蒼(あお)について

蒼(あお)の仕組み
五条がつかう蒼(あお)は、超ざっくりいうと「ブラックホールみたいなもの」です。

細かい話をしだすと、ブラックホールとはまたちがうんだと思います。
ブラックホールは「ものすごい重力」です。重力って現実にあるものですよね。
でも五条の蒼は「‐1個のリンゴ」みたいな虚構を現実にもってくるものだと説明されています(8巻69話~)。虚構って、言えばフィクションのこと(のハズ)。

でもまあ、どっちみち効果としては「めちゃくちゃ引き込む」もの。ですので、蒼はブラックホールみたいなものだと思っておけば大丈夫。

蒼(あお)は術式順転
蒼(あお)は、術式を順転でつかったものです。

術式には順転と反転の2種類の使い方があります。ざっくり言ってしまうと「そのまま使うのが順転」「反対に使うのが反転」ということになるんですが、この説明だとよくわからんですよね。

蒼は「引き込む」能力でした。次に解説する赫(あか)は「はじきとばす」能力です。「引き込む」のと「はじき飛ばす」では反対の性質ですよね。


五条悟の赫(あか)について

赫(あか)の仕組み
赫の仕組みですが、蒼にくらべるとわかりやすいと思います。赫は「拡散する」能力です。つまりはじき飛ばす能力。

赫は術式反転
五条の術式は、そのままつかうと引き込む能力になります(蒼)。逆に反転してつかうとはじき飛ばす能力になります(赫)。

術式はうまれもったものです。五条は引き込む(収束する)術式をさずかったのでしょうね。で、生まれ持った引き込む力にひと手間かけて逆さ向けにつかったのがはじき飛ばす(拡散する)能力・赫というわけです。


五条悟の茈(むらさき)について

茈は、赫(拡散)と蒼(収束)を衝突させることで生み出される仮想の質量で攻撃する能力。って、説明されてるんですけど、いまいいちなんのことかよくわからないですよね。

どうも「物質と反物質の衝突」からアイディアを持ってきてるっぽいです。

「物質と反物質の衝突」はリアルに存在している研究です。物質と反物質は、名前から想像できるとおり相反するものです。この相反するもの同士をぶつけるとどうなるかってことなんだけど、両者が衝突すると物質も反物質もどっちも消滅してしまうらしいんですね。このときに信じられないほど莫大なエネルギーが発生するらしいんです。

赫(あか)と蒼(あお)って相反するものじゃないですか。これをムリヤリぶつけると、おそらく物質と反物質の衝突みたいにものすごいエネルギーが生まれるんじゃないかと。五条の茈(むらさき)はそこで生まれたエネルギーを利用した攻撃なんだと思うんですよね。


五条悟の領域展開:無量空処(むりょうくうしょ)について

領域展開について
領域展開はわかりますかね?

凄腕の呪術師になると、固有の世界を展開できるようになるんです。領域展開すると「①基礎ステータスがあがる」「➁術が必ずあたる」っていうチートみたいな条件で戦うことができます。これが領域展開。

無量空処について
で、五条の領域展開は「無量空処(むりょうくうしょ)」っていうんですけど、無量空処が発動すると、相手に「無限回の行動を強制する」んです。

ふつうに生活していて、リンゴをみつけたら「リンゴだ!」って脳が認識するじゃないですか。でも無量空処のなかでは「リリリリリリリリリリリリ……」という風になって完結しなくなるわけです。
「リ(ここがくりかえされて、この先に進まない)→ンゴだ!」

「……ンゴだ!」にたどり着かない。それで脳がパンクしちゃいます。一般人なら廃人になっちゃうほどの情報量が脳に書き込まれるみたいです。

出しただけで勝ち確なチート能力ですよね。

五条悟の六眼(りくがん)について

さて、長々と無下限呪術について解説してきましたが、実は無下限呪術だけでは使い物になりません。

セットで六眼(りくがん)というものすごい目をもっていないと役に立たないんです。

六眼については作中や単行本のおまけページで詳しく解説されていません。ですので、断片的な情報をつなぎ合わせたお話になります。

まず六眼の性質はこのような感じ↓。

・原子に干渉するレベルの緻密な呪力コントロールが可能になる
・誰の呪力なのか判断することができる
・初対面の術師の術式を見破ることができる

ヤバくないですか?

ちらっと見ただけで相手の能力がどういうものかわかるんですから。ナルトにでてくる写輪眼に近いものかもしれないですね。

さて、無下限呪術だけでは役に立たないのはなぜかということなんですが、一行目に答えが出てますよね。「原子に干渉するレベルの緻密な呪力コントロールが可能になる」というヤツです。

蒼や赫の効果をもう一度思い出してみましょう。蒼や赫は「無限に収縮させたり拡散させたりする」っていう能力です。大ざっぱにあつかうには怖すぎる能力じゃありません?なので、緻密にコントロールできる術師でないと無下限呪術は扱えないっていうわけですね。

まとめ:五条悟の無下限呪術について

ごちゃごちゃ説明してきましたが、ざっくりまとめると「無限を現実にもってくる能力だよ」ってことですね。

蒼は「無限に吸い込む能力」
赫は「無限にぶっ飛ばす能力」
茈は「蒼と赫を衝突させたヤバい能力」

漫画を楽しむくらいなら、このくらいの理解でOKなはず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?