【古民家 モノづくり】古民家に住みたいと思っている人は、これだけは知っておいてください
この時期に本当に引っ越したくなります。。。
とうとうこの時期やってきました、そうです、、とってもとっても寒い、厳寒期の到来です(汗)。
これでもまだ全然暖かい方です(笑)。店舗がある山梨県の三富エリアは、標高630mあるので、2月の最高気温が0度の日もあったりします。もっとすごいのは北杜市の清里エリア。。。標高1000m以上あるので、最低気温が-15度になったりします。
このように、ただでさえ寒いエリアに住んでいるだけでなく、かつ築200年の古民家ということで、断熱性能は皆無です(汗)。寒すぎて寒すぎて、12~2月は本当に引っ越したくなります(汗)。
先日、どうにも寒いなと思ったら、最低気温は-6℃で、ストーブをつけても片っ端から熱が逃げていくので、室温が14℃より高くなりません。なので、毛糸の帽子を被り、ワークマンの登山用のアウターを室内でも着ています(汗)。
古民家を断熱するときは、家を丸々やろうとしない。
以前にも書きましたが、古民家というのは構造上、気密性能、断熱性能ともに皆無です。住んでる古民家は、土壁に隙間があって、外が見えたりします。。。
散々書いてきましたが、本当に寒いので、「古民家を購入して、そのまま
住む」というのはオススメしません!断熱することを強くオススメします!
ただ、家全体をやろうとすると、コストがものすごくかかります。じゃあどうするか。。。
随分前ですが、築100年のとある古民家をリノベーションしたときは「寝室」と「お風呂・脱衣所」を優先して断熱しました。
⚪︎ヒートショックを防ぐためにこの2部屋を!
お風呂場と脱衣所を断熱する理由は、ヒートショックを防ぐためです。暖をとっている部屋から、寒い脱衣所に行き血圧が上がり、なおかつ身体を洗っている時にさらに血圧が上がり、湯船に浸かって血圧が一気に低下します。
この気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。この血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。
年間の死亡者は19,000人にもなると言われ、交通事故での死亡者数が約3500人(2022年度)と比べると、約5.5倍です!
◆消費者庁 高齢者の事故に関するデータ↓◆
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_067/assets/consumer_safety_cms205_221227_02.pdf
室温の変化を極力減らすために、お風呂場と脱衣所は断熱し、小さめのヒーターを脱衣所に置くなどして、対応すると良いです。
⚪︎寝室は良質な睡眠を得るため。
もうひとつの「寝室」を断熱する理由は、良質な睡眠を得るためです。私は厳寒期、寝るときは必ず、毛糸の帽子を被って寝ています(汗)。部屋にエアコンは付いていない(付いていても熱は逃げますが)ので、ストーブで暖をとります。ただ、ずっと付けっぱなしというわけにもいかず、消してから寝るわけです。するとどうなるか。。。
朝の室温が氷点下になります(汗)。。。
毛糸の帽子を被ってないと、あまりの寒さに夜起きるということが起きます。そうなると、睡眠も取れず、疲れは溜まっていく一方です。
それだけでなく、実は寝室は「家の中で最も長く過ごす部屋」です。ダイニングは食事だけ、バスルームは入浴する時だけです。リビングは長く過ごすイメージがありますが、実際は休日や仕事終わりで過ごすイメージが強く、体感としてほとんどの時間を過ごしているように錯覚しているだけです。
世界的にも睡眠時間が短い日本人でさえ、平均7時間と言われ、ほとんどは寝室で過ごします。1日の約3分の1、人生の3分の1を寝室で過ごすと言っても過言ではないでしょう。
なので、寝室も断熱は必須です!!!
床と天井の断熱はまだ良いのですが、古民家は襖で区切られているため、断熱施工が難しいのです。。そこで、「壁は襖(ふすま)など取り払い、新しく木材で壁を作って、新しく部屋にする」というリノベーション施工をしていました。
部屋の中に、新しく部屋を作るイメージと言えばいいでしょうか。こうすると、天井・床・東西南北の6面を断熱できるので、暖かくなります。
まとめ
古民家はまるっと1棟断熱するのが、コスト的にも大変な時は、「安全地帯にする部屋」(ここでは寝室とお風呂場・脱衣所)を優先して行うことを強くオススメします!