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この星で一番速く走るために生まれた友人の話(140字小説)

「この星で一番速く走るために、俺は生まれてきたんだ」友人は成長し、誰よりも速く走れるようになった。そんな友人が怪我をした。一緒に山を登ったときに熊に襲われそうになった僕を助けようとして、脚を捻ったのだ。友人はもう速く走れなかった。「星をゆっくり歩くのもいいものだな」友人は言った。

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