見出し画像

夢で見た、豚肉がっつりの甘酢ぶっかけそうめん。

このところ朝起きてからずっと仕事で、晩ごはんの支度までに帰ってくることもできず、頭パンパン、おなかペコペコになって帰ってくると妻が食事を用意してくれている、という暮らしが数日続いている。よしんば在宅であっても終日パソコンに向かってたりするから、上げ膳据え膳に甘んじるばっかり。いかんなあ、と思いつつ心身ともに余裕がないから始末に困る。

そんな中自分もキッチンに立って何か作りたいという気持ちが潜在意識に働きかけたのか、わりと明晰な料理の夢を見た。その日夕方のニュースでそうめんの情報を見たからなのか、夢の中の私は嬉々として創作そうめん料理に挑戦していた。目が覚めてもわりとはっきりとその全容を憶えていたので、実際に作ってみておいしいかどうか、寝床に伏したまま瞼の裏で何度もシミュレーションを繰り返してみた。

うん、まあまあイケるんちゃうん。

そう思ったので、いそいそと起き出して作ってみた次第です。

具材は豚肉、キャベツ、ピーマン(とうがらし)。

今回の材料はこんな感じ。

<豚肉がっつり、甘酢ぶっかけそうめん 一人前>
そうめん・・・2ワ
キャベツ・・・1枚
ピーマン・・・1個
豚肉(切り落とし)・・・100gないぐらい。80g? 

ニンニク・生姜・・・ひとかけ
醤油・酢・濃縮めんつゆ・・・各大さじ1と小さじ1
砂糖・・・小さじ1.5

甘酢そうめん06

キャベツとピーマンは粗めの千切りに。冷蔵庫にピーマンがなく、甘長っぽいのがわんさかあったのでそれで代用。この後の文章では便宜的にピーマンと書いておきます。いわゆる道の駅系のパッケージで「何とうがらし」かわからないんだもの。

甘酢そうめん07

刻んだニンニクと生姜、各調味料をあらかじめ混ぜておく。めんつゆを入れないと基本の中華甘酢ってな味つけですが、めんつゆを入れることでそうめん向けになります。

甘酢そうめん08

豚は食べやすい大きさに切ってサッとゆでる。

甘酢そうめん09

豚肉に火が通ったら、火を止めてキャベツとピーマンを投入、30秒ほど余熱でしんなりさせてザルにあける。ここポイントです。シャキシャキ感は残しつつ調味料のしみ込みをよくするため短時間加熱するイメージ。

甘酢そうめん10

よく水気を切り、合わせておいた調味料にからめて置いておく。ここからそうめんをゆでるためのお湯を沸かすぐらいの感じで、ちょっと味をなじませてあげます。

そうめんにぶっかけて、できあがり。

甘酢そうめん05

できたー、夢で見た甘酢ぶっかけそうめーん。果たして夢の中の自分は正しかったのか、実食。

ずずずー……。

うん、なるほど、これは面白いねえ。そうめんつゆが甘酢ってところから意表を突いてくるけど、もともと冷やし中華などで冷たくて酸っぱい麺には慣れているから、さほど違和感なく食べ進められる。ときおり噛みつぶす生姜やニンニクのパンチもいい。

キャベツとピーマンという回鍋肉でも作るのかい、おい、ってな野菜のチョイスも悪くない。これがキュウリやトマトだとごく普通におさまっちゃうところを、ピーマンの苦味なんかがいいアクセントになっている。

そして、豚肉。ジャンキーでいい。食べ盛りや食いしん坊の皆さんにとってそうめんって肉っぽさだったりがっつりした要素が不足していて今ひとつ物足りないと思うんだけど、そこをカバーできるボリューミーなそうめんに仕上がっていると思う。

これ、豚肉がツナ缶でもいけると思う。その場合はレンチンして、冷める前にキャベツとピーマンを和えて、そっから調味料に浸すんだろうな。

お好みでごま油をひと垂らししてもいいと思うけど、垂らした瞬間に凡庸に味がまとまっちゃうので個人的には回避したいなあ。ほかの例えば食べるラー油とか、花椒系のミックススパイスとか、味が混じりきらない薬味のほうが変化がついて食べやすいと思う。

甘酢そうめん04

げぷー。朝からおなかいっぱいです。たぶん、朝ごはんの量じゃない。皆さんにはお昼ごはんになさることをオススメします。

でもまあ、夢の中の自分にこう言ってやりたい。

まあまあやったで。

まあまあ、でいいのだ。毎日の暮らしは、まあまあで、ちょっと面白ければいいのだ。そういう意味ではいいごはんでした。

さあ、今日も一日のらりくらりとがんばったふりをしてやり過ごすぞー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?