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Cheap Chicにお遍路旅 ~カブでお遍路2022秋~ ②参拝Tips

カブに乗って四国お遍路、実にチープ・シックでおススメです。

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神社仏閣への参拝は、信仰の内容や程度によらず、心健やかに生活を送るために有意であるように思います。歴史や建築物に興味を持つ、巡礼という行為に興味を抱く、四国に行ってみたい、何かチャレンジしたい、、、お遍路に出かけるきっかけは何でもよいと思います、小生は。

私なりに調べたり、教示を得たり、考えた結果、以下のような八十八カ所参拝スタイルをとりました。ご参考まででございます。

横峰寺からの眺め

<FACT:私のやったこと>

  • 参拝に要した費用の細目は以下の通り。

納経料がメインですね。
  • 100均で揃えられるものは極力100均で調達しました。線香やロウソクも目減りするごとに道中の100均で追加調達。唯一、線香・ロウソクケースはもっといいものがなかったかなぁ、と感じてました。あるいは、クッションを挟むなどの工夫をしておけばよかったなぁ、と。100均のケースはおさまりが悪く、ケースの中でロウソクと線香が暴れてしまうのが若干のストレスでした。また、小生は第44番札所の大寶寺からスタートしましたが、事前調査で大寶寺には、お遍路グッズを販売しているお店がなさそうだったので、納札等の最初から持っていたほうが良さそうなものは、通販で事前調達しました。

  • 悩みどころは、お賽銭と納経料の準備。貯金箱に入っていた5円玉、100円玉をかき集めて持参しましたが、2日ほどで尽きてしまいました。そこで、銀行で紙幣を小銭に両替します。小生、99枚までの硬貨両替は無料、と認識していましたが、両替を行った愛媛銀行では、なんと硬貨1枚から手数料が必要とのことで。。。例えば1円玉10枚を10円玉に交換するにも220円の手数料が発生、、、210円のマイナスですね。キャッシュレス時代が故か、愛媛銀行の取組が先進的なのか、1円の価値について考えさせられました。なおこの時は、5円玉と100円玉の計305枚に両替するため440円の手数料を要しました。

100円玉はかなり重い。。。
  • 硬貨を大量に持ち歩くのも重くて難儀なので、途中で両替することが好ましいです。その後は、①お寺の駐車場、②納経所、③宿、にて(無料で)両替してもらいました。①(駐車料金を要しかつ駐車場で料金を手交するお寺は限定されます)は100円玉を。②は特に徳島・高知の納経所で両替用に小銭を束にして準備されていることが多いように感じました。③は最終版の微調整で活用。

  • 昔、とあるお寺にお参りした際に、御朱印料300円を千円札で支払おうとしたところ、“君は御朱印を頂きに来たのであって、お釣りを頂きに来たわけではないでしょう、出直して来なさい”と叱られて以来、お釣りなく納める事を絶対としていましたが、別のお遍路さん曰く“八十八か所でそんなこと言うお寺さん無いよ、みな普通に千円札で払ってお釣りもらってるよ”、との事。実のところ、大量の小銭をハンドリングするより紙幣で支払われるほうが好都合なのかもしれません。

  • 御朱印帳について。四国八十八か所お遍路では、納経帳という専用のものが存在します。大概の人が納経帳を使っていて、私が見る限り、いわゆる御朱印帳を活用している人は稀でした。しかしながら、納経帳でなければならない、札所順に御朱印は並べなければならない、なんてなルールがあるわけではないので、小生はコンパクトで持ち運びに便利(かつおしゃれ?)な御朱印帳(お寺用の手持ちが1冊、追加で2冊調達、さらに念のため神社用の手持ちを1冊持参)を活用しました。道順や宿の都合もあって必ずしも札所順に参拝したわけではないので、そこはあまり考えず(変にページを空けてくださいといったようなお願いはせず)、参拝順に御朱印を頂くようにしました。なお、八十八か所回るためには、新しい御朱印帳が2冊必要になります(一般的な御朱印帳は裏表合わせて44ページです)。何十周もお遍路を繰り返すつもりで朱印を重ねたい方は最初からサイスが大きい納経帳を選ばれた方がいいとは思いますが。。。

御朱印帳選びも楽しみの一つ
  • 結構骨が折れたのはは、納札の記入です。小生の場合は、翌日に備えて概ね10寺分(計20枚)を毎度お宿で他の宿泊客の方や宿主さんと雑談しながら記入してました。裏面に記載する願い事は、初期は、思いつくまま、“家内安全”、“交通安全”、“世界平和”、“身体健全”などなど、記入していましたが、中盤以降は同じお願いに収束しました。何十周もお遍路を繰り返している方は、ゴム印を準備して省力化されているそうです。

  • その他、金剛杖はバイクお遍路では持ち運びに不便なため割愛、山谷袋は手持ちのショルダーバックで代用、数珠や持鈴も途中で調達しようかと考えていましたが、結局買いませんでした。

  • 納経について小生は、なるべく基本に従いました。写経はしてませんが、洗心後、本堂と大師堂それぞれで、献灯/献香/納札/読経して御朱印を頂きました。納経にかかわる一連の所作については、Web上で探せばいくらでも見つけられるので割愛しますが、読経の具体的な方法は今一ピンとこず、周りのお遍路さんの所作から見様見真似で習得しました。初期は読経にえらい時間がかかりましたが、いつの間にかスラスラ、大きな声でお経を唱えるようになってました。そういえば、洗心、コ〇ナの影響で中止しているお寺が結構ありました。

  • 中の参拝はレインウェアとお遍路笠で対応しました。両手が使えたほうが参拝には好都合です。折畳み傘も持参しましたが、1度も使ってません。因みに、雨天の夜に外出する際は宿で傘を貸してもらえました。

雨中の青龍寺では沢蟹がたくさん出現
  • トイレ事情ですが、どこのお寺にも必ずトイレがあります。これは凄くありがたかったです。なお、トイレと食事の時は輪袈裟を外すべき、との事でした。半数以上のお寺で用を足した気がします。

<OPINION:私が感じたこと>

  • 最低限のマナーを心がける事をすれば、服装や所作に特別気を使う必要はないでしょう。本人の考え方や気持ち次第と思います。普通の服装で、かつ種々の所作を割愛されているお遍路さんも見かけました。服装もばっちり、所作もばっちりなのだけど、マナーが大変悪いと感じるお遍路さんも見かけました。人それぞれなので、どうのこうの言えませんが。。。

  • お遍路には一応のルール(作法)があります。調べれば調べるだけ、Web上でも情報は得られます。きちんとお遍路装備を揃えるべき、お遍路は歩くべき、第1番札所の霊山寺からスタートすべき、お礼参りもすべき、高野山を参拝しないと結願できない、、、色々出てきますし、当然同様の考え(ルール)にもとづいてお遍路されている方も多くいらっしゃいます。一方で、小生が実際のお遍路で驚いたのは、意外にも地元の方々は”何でもありよ”と言う方が多かったこと、人によって言うことが全然違うこと。。。昔がどうであったかは分かりませんが、多様性の時代にマッチしてます。道中で会った方曰く、”世界の巡礼で円周(Circle)型は日本だけ、普通は片道(one way)型。途中のお寺から回ったり、逆に回ったり、順番を変えたりと、お遍路すごいよね”、との事です。

  • お寺ごとに個性があります、例えば、山門の作りが皆違っていたり、山門じゃなくて何故か鳥居だったり、そもそも山門がなかったり。。。自分で寺の歴史などを事前、その場で学ぶも良し、出会った人に尋ねるのも良し、どうあれ飽きることはないでしょう、求めればどんどん沼にはまっていけます。ただ、参拝の所作をこなしてスタンプラリーの如くお寺を回る事は余りに勿体無いと感じます。私の場合、第31番札所竹林寺、第68番札所神恵院あたりがスタイリッシュでお気に入り、第60番札所横峰寺の奥の院から望む石鎚山も素晴らしく、、、と話し始めると止まりません。。。別格などに首を突っ込むこと(つまり百八か所遍路)もできます。個人の美意識インスピレーション知的好奇心、様々なものが掻き立てられるでしょう。

神恵院、中に入ると。。。
  • 概観部分で参拝時間は30分/寺が目安、と書きましたが、こればっかりはその人次第なので何とも言えません。あくまで一例とお考え下さい。第21番札所の太龍寺や第45番札所の岩屋寺、第60番札所の横峰寺、第71番札所の弥谷寺、なんかは駐車場から本堂まで結構な距離があったり、第75番札所の善通寺のように境内がやたら広かったり。団体さんと一緒になりなかなか進めない、納経所がやたら混雑、他のお遍路さんと意気投合して長話をする、無論お寺に興味を惹かれて長時間見て回る、奥の院にも足を延ばす、”是非ブランコに乗ってみてください”と薦められる、等々、参拝時間が長くなる要素はいくらでもありますので。

天空のブランコ@雲辺寺
  • 最近は、お経を音楽に取り込むアーティストも散見されますね、東京事変とか、EVISBEATSとかTempalayとか。かくいう小生、般若心経、最初は意味も分からず読んでいました。同じ教本を読んでいるはずが、読むたびに、構成が変わってないか?内容が変わってないか?と錯覚する事さえありました。88カ所×2(本堂+大師堂)=176回お経を唱えることになりますので、最後にはスラスラ読めるようになるものです。帰宅して家族にお経を読んで聞かせたら、みんな目を丸くしてました(笑)。最初はちょっと恥ずかしかったですが、修行の一つと思って読経することにした事、結果”、満足”です。読経することで”智慧の完成”に至れるか、近づけるかどうかは、その人次第ということで。信仰心に基づく参拝が基本だとは思いますが、それも人それぞれですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回
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