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『おちゃらけたおじさん』と妻に言われるわたしの父の話。

今日は【父の日】ということでわたしの父親のことを書いてみる。

わたしの父は、面白い人だ。
(太文字で書くのも照れるが…)

それはもう冗談が好きで、
シャレになることから、シャレにならないことまで
冗談を言いまくるひょうきんおじさん。

今日のアイキャッチにした画像は
唐突に送られてきたメールのスクショ。
「入荷しました」の文字と、ボジョレーヌーボーの写真。笑
ときどき捌く前の魚や、おつまみの写真を送ってくる。(本人としては『小料理 ○○(名前)』というお店ごっこをやっている)

娘から見ても、人に好かれるタイプで、
親戚や職場の人からも
人当たりが良いと思われているんだろうな
と思う。

そしてかなりの酒飲み。

放っておくと朝まで飲んでしまう。
一度体を壊したのをきっかけに、
お酒と煙草から離れたが、
1年ほどで飲酒生活を再開し、
気づけばどっぷり飲む生活へ逆戻り。

酔っ払って暴れたり、だる絡みをしたりすることはなく、
ただ黙ってひとりで晩酌をするか、
たまにご機嫌で話しかけてくるだけ。

数年前までは帰省するたびに
父を居酒屋へ誘ってふたりで飲んでいたなあ。
そのうち母と妹も合流して、
カラオケへ移動するのがうちの家の飲み会スタイル。笑

音痴なのにその場を盛り上げようと、
自分がお気に入りの福山雅治さんの曲を
立って陽気に歌う父の姿は思わず動画に収めたほど面白かった。

そしていつまでも妻のことを大切にしている

大切にしている、というのは
家族としてももちろんあるだろうけど、
妻として、生涯ともにすると選んだ女として、
わたしの母を想っているのが伝わる。

結婚記念日には家族の分のケーキを買って帰宅し、
(母はいつも忘れているので毎回「なんの日だっけ?」と言われている)

遠目で母を指差し、冗談ぽく「俺の女」と言ったこともある(酔って上機嫌のとき)

『好きな人ランキング〜!、1位はママ!』と娘の前で言って
「子供の前で何言ってんの!」と母に怒られていたこともある。笑(わたしは笑っていたけど妹はしょんぼりしていた)

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(切ない…ww)

そんな父と母を見て育ったわたしは、
結婚しても、子供が生まれても、
夫婦はずっと恋愛関係が続くものだと思って育ってきた。

自分がそうではない道にいると気づき、
その他色々な事情で離婚をすることになった、と父に報告したときには

「好きな人と覚悟を決めて結婚したんだからもう少し頑張れないのか」
と問われ、
頑張ろうとしたけど無理だった、
家族になって恋愛感情はなくなると言われた、
頑張れると思うのはいまでもママのことが好きだからでしょ?
と聞き返すと「うん」と言われた。
そんなパパとママを見てきたからあたしもそうでありたいんだよ、と言うと悲しそうな顔をしていた。
いつかもう一度うれしい報告で笑わせてあげたい。

いままでわたしは、
父の一方通行な恋心と思っていたが、笑
自分の離婚を機に、父のことをどう思っているのか聞いてみた。

「育児で大変だったときはいっぱいいっぱいで
大切にされていない、と思ったこともあった。
だけどふたりで娘2人を育てていたし、
余裕が出てくると、この先またふたりになっても
楽しく過ごすことはできそうと思う。」
と言っていた。

よく母は、父のことを
『おちゃらけたおじさん』
と言う。

人を笑わそうと、渾身の冗談を言い、
身内だけのカラオケでも全力で歌うような父を
照れながらも尊重し、大切に想っているのだろう。

背中を見せるタイプでも、
厳しく叱るタイプでも、
かと言って常に寄り添うタイプでもなかったけど、
自由に振る舞い、家族を養い、人を思いやる父を
わたしは尊敬し、カッコイイと思う。

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