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"人生"という広大なテーマ。でも大切なことはすぐ身近にある【ブラッシュアップライフは最高】

今期最高の…というか28年間のドラマの中でもトップ5には入るくらいのドラマに出会ってしまった。

主人公の"あーちん"(安藤サクラさん)が人生を何度もやり直して、大切なものを見つけていくお話。

最初は、不運にも30代前半で一生を終え、来世の生命を『人間』にするために今世をやり直し徳を積んでいく…という流れ。何度かやり直す物語なんだろうな、最終的には人間として生まれ変われるのかしら〜なんて思っていたが、それは全く違った。(そもそもバカリさんがそんな脚本書くわけないやん、わたしのバカ!)

人生何周したとしても、いま関わっている大切な人たちとは変わらない関係でいたい。

そう自然と思えることに幸せとありがたみを感じた。そして、それを手放したとしても守りたいものがあって、人生何度もやり直して最終的に守り抜いたあーちんとまりりんの生き方には感動したし、友情なんて言葉では言い表せない、友達との絆を大切に思う最上級の形を感じた。

それにしても北熊谷の4人(初期は3人だったけど)には、アラサー共感の嵐。いつの時代の小学生もシール交換とかプロフィール帳ってやるの?それともうちらの時代だけ?てかプリクラの画質がガサガサなのも、大人になってカラオケでZONEとnobodyknows+歌うのとか、つい地元の人の話ばかりしちゃうのとか、同世代の遊び方そのまんますぎて「…くっ…!わかる…わかりすぎる…っ!」って興奮しすぎて酸欠になったんだが。

地元の仲良し2人がいてさ、大人になったいまでも定期的に会って、お互いを労ったり、ライフステージの変化を見守り合ってるから、その2人と"なっち"・"みーぽん"を重ねちゃって毎話毎話泣いてたよね…

特に7話の『secret base~君がくれたもの~』が流れたときはもう泣きすぎて画面見えなかった。でもその後の"まりりん"の話を聞いて、単に疎遠になっちゃった〜って話でもないことを理解して、話が急展開。それと同時にわたしの見方も急展開。このドラマ、ただ事ではないぞ、と。

人生何周したらハイスペになれるかどうかは、元々持ってるポテンシャルと意欲によっても左右されると思うが、そんなもん通り越して親友の命を守るために超ハイスペコンビになれたふたりはやっぱりすごい。

わたしだったらどうするかな、とか自然と考えちゃうドラマだったよね。そのまんまの人生をなぞるのか、徳を積むために一部修正するとか、まったく違う人生を選択するとか。ただ、自分で変えようとしないと、自然に身を任せていたら1周目と同じことが起こり、同じ結果になる決まりなんだろうな。そりゃそうだ。

最後は徳を積むためでもなく、今世を最高のものにするため、選んだ道は、親友の命を救って地元に戻り、4人で最期まで一緒にいること

なんの保証もない中で、でも一か八かでもなく、着実にミッションをクリアしていき、それを実現させた。

人生何周もして、もはや“なににでもなれる”あーちんが、選んだのが「地元」「はじめと同じ職業」「同じ友達」とともに生きることだったのだから感慨深い。

大きくて高くて煌びやかなものほど価値があるように思われがちだけど、きっと価値の基準は人の数ほどある。
自分にとってなにが有益か、ではなく、自分が自然体で愛せるものたちこそ、人生をかけて大切にすべきものなのだろう。

またこんなドラマに出会いたい。
でも毎週つぎの話を観るまでが苦しすぎて修行みたいな気分になるからたまにでいいなw


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