神社とわたし

　数年前から神社が好きだ。きっかけは、はじめて神頼みのお願い事をしに行ったこと。それに加えて、お付き合いしている彼の影響もある。それまでは神社やお寺って初詣か観光スポットで行くくらいだったが、いまでは御朱印帳を眺めて、神棚に手を合わせる生活である。今回はきっかけになった『神頼み』の参拝のことを書き記そうと思う。

　人生で願い事はたくさんあっても、神頼みレベルでなにかを欲したり、諦めかけたり、それでも手にしたいことというのはそうそう無いと思う。28年生きてきていまだ一度だけ。それ以外はなんとなく努力をして手に入ったし、手に入らなくても、それほど欲しいと思っていないものばかりだった。

　じゃあなにをそこまで欲したの？という話だ。ここまで引っ張っておいて言うほどのことでもないが、簡単に書くと『好きな人との恋愛成就』である。かわいいかよ、って話だけど全然かわいくない。

　貞操観念の低い話は嫌いだよ、という人はここで記事を閉じてもらったほうがいいかもしれない。見ず知らずの人間の体験談を、「へえこんなやつもいるんだー」とフラットな感情で読める人でないと、想像の範疇を超えた行動にすこし驚いてしまうかもしれないからだ。